他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

章記

洗濯物を干した。意図的にバスタオルを増やしたので、洗濯サイクルが多少乱れたところで、風呂に入るのに困る事はなさそうである。あまり大っぴらに言う事ではないというか全く大っぴらに言う事ではない事由によりタオルの消費数が増えたりするのであるが、その変数にさえ対処可能な数を揃えられたのではなかろうか。だんだん対外的に偉そうな文章になっていった事に気が付いて最後の方で尻すぼみにしたが、タオルの保有枚数で偉そうにふんぞり返っても仕方がない。そういう事をしても多少お目こぼししてもらえるのは、今治市の人くらいではないか。タオルは、地球上に存在する物質のうちで最も好きなマテリアルのひとつではあるので、いっぱいあるに越した事はない。薄いグレーと白のストライプ地であるところのパイル生地半丈部屋着用ズボンも、「手触りがタオルっぽくて好き」というのが半分、「これは幻想の中で女子が部屋着にしているタイプのやつだ!!!」というよく分からない動機が半分で買った。頭の中で、常に理由不明原因不明のエネルギーがドライブし続けているため、料理したりインターネットラジオを聴きながらふとぼーっとしたり、不意の瞬間に演算結果を吐き出してきて、それがつまり自分でも何を考えているのか分からないという状態なのではなかろうかというぼんやりした手触りを得た。物干し竿の方で、時々固いものが動く音がして、風が吹いてハンガーが揺れる程度でするようなかわいらしいそれではなかったため、どうやら家の物干し竿がカラスに狙われているらしい。巣作りの季節なのかしら? 針金のハンガーを使っているから狙われているのであって、プラスチックの融通が効かなそうなハンガーであれば狙われないのかしら、と思うが、実際どうなのだろう。動物行動学の専門家にでも聞いてみたいところである。洗濯物をはたき落とされてハンガーを持っていかれた事はない。ハンガーごと洗濯物をはたき落とされて、上手く外せなかったらしくくちゃくちゃになったシャツを発見した事はある。私が窓際に近付くとすぐさま飛んで逃げるので、相当カンが鋭いらしい。ガラスを隔てているのだぞ。動物の動物たる所以なのか。筒井康隆ジャックポット』をちょっとだけ読んだ。そもそも読むのが難しい。頭の中で、拾い集めた辻褄がぐにゃあ、と絶えず硬度を失う。しかし、ところどころ、あからさまに面白いポイントではないのに、我知らず声を出して笑うところもあり、なんか不思議だなあ、くらいのぬるい気分でいる。