他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

ダイスカット干し肉

何日か前から親知らずが静かに痛み続けていて、飯を食っている時に絶えず意識に5%程度介入してくるので気になる。高校生だかの時に生えてきて、他の歯を害する事もなかったので見送られた弊親知らずsであるが、重度に差し支えなかったとしても、身体をシステムとして見た時にやはり引っかかるものではあるらしく、こうして稀に思い出しては存在を主張してくる。元々の歯並びもさしてよくないので、一本賑やかしが増えたところで山林がたちまち様相を変えるものでもないけれど。親知らずと歯肉の間に、辣油に含まれる唐辛子のカケラが入り込んだらしく、それもまた懸案事項である。業務用スーパーで、ポルトガルから輸入されたクルトンのでっかい袋が売られていたので、日常生活でクルトンに接する機会がインスタントスープに入っているクルトンしかない免疫の低さをついつい露呈し、「おっ、クルトンじゃん」とプレーン、シーザーテイストの2種類を買ってきたまま、使いどころが見つからず放置していた。乾いて中身がカスカスのくせに、元のタテヨコ高さからはそれほど変わらないからいやにかさばって持て余す。せっかく買ってきたので、冒険的な使い方をした。辣油と塩だけで味付けする炒め物に投入してみた。スープ以外に使い方が思い浮かばないのならば、目の前の現実にねじこむしか選択肢を広げる術がなかったのだ。フライパンにどばどば入れた瞬間、テフロンの表面に残っている辣油をごくごく吸い込むクルトンの姿が観測できた。まあ、妥当か。炒め物を作ったはずなのに、やたら油っ気が薄くパラパラしていたのはクルトンが全部吸い込んだせいかもしれなかった。チャーハンを作る時にそっと忍ばせると、パラパラする、のかなあ? カリカリしたのでもなく、スープに浸ってだらしなくなったのでもない、新しい食感に出会えたので、ナシではなかろう。納豆に入れたりすると可能性があるかもしれないしないかもしれない。適当に、思いつくまま言っているので分からない。理性の検閲が追いついてくる前に口に出さなければ、表層に浮かび上がってきて言語の枠で消毒されてしまう。適当に借りてきた、ギャンブル依存に関する本とかをぱらぱら読んでいたが、アンパンマンの遺書の文章は本当によかった。内容を読むためではなく、文章を読むために文章を読む欲が生まれる、こういう欲求構造をしているらしいと自覚されてきたので、スタイルと言うのかテクスチャと言うのか、これが合わない文章はとにかくつまらなくて先を読めない。難しいな。