何か考えていたはずだが忘れた。髪が伸びて、上のあたりがもちょっとしているので、これは散髪のサインであり、いやでも行くのめんどくせえ、という思念が重たくて動かない。ああ、思い出した。なんなら今日起きて一番最初にやってもよかったことがあるのだが、もうめんどくさくなってしまったので明日やる。明日はもう少し時間がある、あるいは心のリソースが残っている。リソースとは言ったって、私の心のそれは、わらび餅に足が生えて動き出すような、他に使い道のないケッタイな用途しかないので、火にでもくべて燃やしてしまうのがいいと思うよ。バナナミルクにならないかと考えて、コップにバナナを入れて突き崩し、牛乳を注いでみた。フォークで突き崩すのには、底の浅い限界があり、バナナミルクっぽくなった液体と、細かくなったバナナがあった。味は悪くない。まずくなるものを入れていないから当たり前である。生活で、たまにミキサーが欲しくなるが、内面へのへばりつきによる内容物重量の損失と、洗う手間がだりぃ〜点を鑑みて、まあいいか……に留まっている。
