他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

エスクワイア

ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』をちょっとだけ読んでみたが、そんなにおもしろくねえな……と思っている。訳が千野栄一なので(知らない人は調べてみればいい)大丈夫だろうと踏んで買ったわけだが、なんとなれば、翻訳というのは独立して別領域の能力であるらしい。能力というか、執着執念というか。私が想定する翻訳のベストは常に柳瀬尚紀であって、ベストとは往々にして不可能を内包するものだが、そしてあそこまでやられるとこちらとしてもげんなりするところはあるにしても、ある言語からある言語への植樹には、複雑にして熟練の妙技が必要とされるのであることの証明としてはそれ以上望むべくもない例だとも思う。まあ、なので。だいぶゆっくり読むことになるだろうな。