座面のクッションを洗濯し、天候のせいで心ならずも日陰干しをしていたのだったが、昨晩座っていて、気付くと寝巻きの裾がびっちょびちょに湿っていた。立ち上がってみると、裾のみならずお尻に至るまでどんよりである。自覚なく漏らしたのではなくてよかったと思った。どうやら中の化学物質構造は恐ろしい保水性能をしているらしく、陰干し程度では退魔調伏に至っていなかったようである。そのまま外へ放り出し、さっき取り入れてみたら、さすがに乾いていた。今のところは。これでなお浸み出してくるようであれば、一種の呪物と化してしまっているので対応を考えねばなるまい。左手の人差し指だけやけに手荒れしており、なぜなにどうしてと思っている。穢れ物の鼻くそをほじったわけでもなし（ほじるの漢字が「穿る」なのを今知った）、悪い夢でも見ているのかしら。
