他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

流れ作業という激流

目覚ましから40分くらい寝坊して起きた。いや、正確に言うなれば、目覚ましが鳴った事をしっかりと認識し目覚ましを止めたのはよかったものの、想定外にベッドの布団がぬくぬくとしてあんまりにも安寧をもたらすのでぐずぐずと20パーセントくらいの意識覚醒度でうつらうつらを続けていたらそんな時間が経ってしまった。昔は空間がアイテールで満たされていると考えられていたらしいけれど、人生を満たすものは虚無である。出来事と出来事の間隙に滑り落ち緩衝を果たすのは虚無だ。何ものにも揺らされず何ものをも揺らさないが故に、虚無は人生を梱包しうる。虚無っとプリキュア。適当な事をある程度頭を働かせて言うと、そこまで適当に聞こえないから不思議である。今まで独り言でいくつのなんちゃらプリキュアシリーズを口ずさんできた事か計り知れないが、その数値はそれ、そこまで人生に影響するものでもないだろう。昼前に火災報知器が爆音で、爆音と表現するにはあまりにも尖りすぎている音なのだけれど、轟々ときゅいんきゅいん鳴り響き、そういえばこの国の火災報知器はこんな、ものすごい、生物の本能的危機感を尖った靴の先っぽで肉がえぐれるくらい蹴っ飛ばしてくるようなギラギラしたサウンドだったなと思い出した。聞いた事がなければ一度聞いた方がいい。一瞬、天地が引っくり返ったのかと思うほど心理的世界がぐにゃりと歪む。音を受け止めるために脳味噌がメモリのリソースを割き、それ以外に向ける意識がなくなって空白になる。全ては危険を知らせるアラートの元に跪き、瞬間的な帝国が出来上がり瞬時に瓦解する。一言で言えばものすごくありえんくらいうるさい。これを描写するにおしゃれな筆致など無用である。うるせええええ。たまに見かける、巻きグソみたいなバルブ電球も見たくなってきた。どこかにあるだろうか。宿のお布団がぷわぷわでハッピーに柔らかくてサイコーなので、昼寝でもしようと思って潜りこんで、浅瀬のような睡眠をとった。眠りの船底が意識を優しく引っ掻く、眠気が来ていないのに寝ようとした時の睡眠だ。近くの便利ショップ的なところが閉まっていたので、夜の徘徊ついでに少し遠くに位置するスーパーに行って、サンドイッチと、食べるかどうか怪しいハムの塊を買って来たところ、帰り道で誘われたのでモロッコ料理屋に行った。ちゃんと作ってあるクスクスを食べながら、嫌いな奴の部屋に撒いたら効果的だろうな〜〜〜と考えていた。