他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

埃のついたスライム

また、一日中雨が降っていた。すごいな。ものすごい。ついでに、さっき、ものすごい音がして、もう一回でかい波が来た。本当にすごい。そんなに降ってどうするのか。窓の前の、アサガオなのかなんなのかよく分からない植物は、ピンと天を向いて、緑が緑緑しく潤ってぴちぴちである。全身に生気がみなぎっている。私と正反対だ。私は雨が降ると、便器に溜まった水に落ち込んだトイレットペーパーみたいに、「しゅなん」としてしまう。そういえば、新しいトイレットペーパーを買ったのだったが、それ以来トイレに不思議な匂いが、今まで絶対にしなかった香りが満ち満ちていて、一体俺は何をやってしまったのか、有る事を忘れてそのままの芳香剤スプレーが漏れ出しでもしたのかと思ったのだが、そのニューペーパーに香りがついているだけだった。なるほど。トイレットペーパーにそういうのは全く求めていないので、無地無臭で、とりあえず私のおしりを拭いてくれればいいのだけど。あと、今まで使っていた、ドラッグストアのプライベートブランドみたいなやつとミシン目一メモリの幅が違うので、慣れ親しんだ身体感覚でくるくる取ると、そこは全然切れ目でなかったりする。トイレットペーパーのミシン目間隔も何かしらの規格で定まってほしいのだが、そういう部門はないのかな。JIS規格トイレットペーパーって、確かに聞いた事はないが。いい匂いがうっすらする、いい感じのローションみたいなのならよかったのだが、ちょっと匂いの程度としてキツいので、臭いものはさらに強い匂いで上書きしてしまえ、という感じで、頭が痛くなる。私は万年後鼻漏気味であるが、鼻はいいのである。なんでだろう。トイレもユニークな匂いになってしまったが、天気のせいで、部屋干しした洗濯物から発せられる湿気と水分の匂いがものすごくて、これも頭の中で、隅っこに溜まった綿埃のように滞留し、意識を阻害してくる。そういえば、前、駅の構内隅っこで、清掃のおばちゃんが、掃除機のゴミパックをひっくり返して中身を点検していたが、落し物か、それなりの貴重品と思しき物体を吸い込んでしまったのだろうか。掃除機で吸ったもんを今一度ぶちまけるなど、人生の時間の使い方としてそうそうない虚無の振る舞いであるから、気の毒だった。コインランドリーが近所にぽつぽつとあるので、本当にあんまりにもあんまりだったら、そこまで洗濯物を持っていって、乾燥機にかけるのもやぶさかではないくらい部屋の空気がぶよぶよしている。