精神の渇きがちょっとだけ癒されている。陽気の下で、頭がくらい瘴気にむせないくらいには。めちゃくちゃ元気ということはないが、ちょっとだけ元気だ。埋められない欠如を埋めようとすると、私は少しばかり元気になるらしい。元気がない状態こそが元気になる可能性を秘めているとも言えて、これは当たり前で、冷蔵庫を置いていないスペースには冷蔵庫を置くことができると等価である。思いがけずまとまった用事が降ってきたのでどうしようかと思っているが、口が干上がるよりは、まあ、いいか、と思って引き受けた。今、すごく眠い。ここで意識を手放すことができたらさぞかし気持ちいいだろうが、気持ちいい瞬間はさくさく手に入らない。デパートの高い贈答品みたいなもんだ。
