こいつつまんね〜〜〜と思うことは少なくないが、それに加えて一発で、そいつを軽蔑することは滅多にない。この滅多にないは、字面そのまんまの滅多にない、である。滅多の字面についてよく理解していないが。そういうことがあった。ご自分が、それをおもしろいと思っている、信じ込んでいるところが最悪だった。なぜ私が他人の言動で悲しくならないかんのか、悲しいかな悲しい気持ちになった。それ以外は結構まともで素敵な日だったのである。久しぶりに会う人が元気だったりしたのだ。あの一事のみが、清水に垂れた墨汁となって、全てを濁らせる。当座の金の心配は落ち着いたはずだったのだが、予断を許さない緊張した状況が続きそうである。貧すれば鈍する、という言葉が、色んな重みや、具体性を伴って、辞書の中で立ち上ってくる。古事成語、諺の類というのは、全く、最小の労力で物事を把捉している。理解を諦めることで理解に代えている、あまりにも貧しい姿勢だった。
