他愛がない

めぞうなぎと申します。文字の話です。日記が置いてあります。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

八百長のフィーリングカップル

じんわりと居座る喉の痛みが引かなくて、これはこれでちくちくと意識を逆撫でして苛立つものではあるが、先週くらいからなんとなく感じていた、冷房の匂いみたいなものに対して意識が及ぶ。冷房の匂い。スメル・フロム・冷房。公民館の冷房とか、図書館の冷房とか、電車の中の冷房とか。むしろ、場所の匂いと言った方が適切な場合もあるような気がするけれど、冷房の匂いと形容できるかほりが排出されている場面が、少なくはない。実家の新しい方の冷房(それでも6年とか7年とか前のものだけれど)は、新鮮な冷気を出すくせに臭気はわずかで、とても好感の持てる冷房だった。今の家についている霧ヶ峰は、なんというのか、ガーッとした、ぱきぱきに乾いた冷気を轟音とともに吐き出すタイプで、肉食系男子に近いかもしれない。あまり直接的に好意を持てるタイプではない。冷徹に、忠実に義務を果たす、血も涙も無い(フロンはある……あるのかな? 今時のエアコンには入っているのかしら)空調機器100パーセントと言った風情である。風が出るから、風情である。エアコンから排気されて嬉しい匂いとして、どんなものがあるだろうかと一考してみたが、特に思い当たらない。食べ物の匂いが出てきたら嫌だし(料理した後にしっかり換気をしたい。部屋にいつまでも『過ぎた行為の痕跡』が残っているのが嫌なのだ)、香料系のアーティフィシャルな匂いも好かないので嫌だ。欲を言えば少女の頭皮の匂いが排出されるといいような気がしたが、随時心身に悪い影響を及ぼしそうだし、涼むどころか熱くなりそうなので冷房向きではない。もし知っていれば、もしの話だが、過ごした刑務所の匂いとか、そういう本人にとってのみ主観的で強制的な鎮静作用を持つ香気があれば、前向きに使っていっても構わないやもしれない。アロマテラピーを少し過剰にしたようなものだ。ものか? 今日の発見。以前絶賛した「もも水牛乳」(もも水と牛乳を1:1の割合で混ぜるという、一見ゲテモノくさい飲み物)なのだが、なんとこのドリンク、紙パックパッケージに記載されている通り、「1:1」の割合でないと、美味しくもなんともないのだ。むしろマズいとさえ言っていい。うまく作れれば、あんなに美味しいのに。牛乳が多いと、もも水の甘みが牛乳に踏み潰され、しかし牛乳の濃厚さがもも水の清涼さに掻き消された訳の分からない液体になる。もも水が多いと、しゃばしゃばした甘くてうっす〜いココナッツミルクみたいになる。いちパック88円だからとナメくさっていたが、このメーカー、きちんと黄金比を教えてくれていたようだ。