他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

四捨五入して一人称

ずっと書き忘れていたことがあるので書きますね。共感できなければ水に流してください。流しそうめんの季節ではないですけれど。

あれ、流しほうとうとか流し餅巾着ってもしかしてビッグビジネスチャンスじゃないの!?

 

っていうのは覚えてるんですけど、書いた分がブラウザが落ちて消えたので悲しいです。もっかい書くけど。簡略的に。

 

僕は一人称を色々使います。僕とか私とか俺とか。フィクションを作るには何を使ってもいいですからね。あたしとかウチとかわっちとか。

この間壁を見つめながらぼーっとしていたところ、ある閃きがあったので共有します。

僕は意識があるべきところに収まっていないというか、はみ出している感じがあります。第三者視点というか、幽体離脱というか。私よりは少し外界寄り。一人称っていう感じがしないんです。だから、一人称というのが気持ち悪い。居心地が悪いというか、もにょもにょしますね。それゆえ、色んな一人称を戯れに使いまわして誤魔化しているんですけど、捕まえるべきものを捕まえられていないというか、その一人称で指し示しているのはお前の一体何なんだ? と自分に聞いています。一人称というほど、綺麗な数でお前の性格まとまってないやろ、と。自分が過去に書いた文章や、日記でさえ読み返すと異物感がもの凄いと言いますか、これ本当に私が書いて俺が読んで僕が発表したものなのかしらん、と不安になります。催眠術でもかけられて虚偽の記憶を植え付けられたんじゃないのかと。

なんで、一人称のズレがあるので、今度からは約一人称というか、フィクションの中の私みたいなもので、他人が書いた他人の物語の中で使われている、焦点のあやふやな、立脚地点があやふやな一人称的一人称と読んでいきたいと思います。

余談なんですけど、一人称二人称三人称って、離れていくものではなくて、同一平面上でどの仮面を被るかという問題な気がするんですけどどうでしょう。

 

確か上記のようなことをオリジナルでは書いたはずなんですけど、まだ字数が足りないので昨日買ってみて大当たりだったえっちCG集の話をします。

サークル・デルタブレードの『催眠術で人妻マナカさんとえっちしよう』というやつです。DMMでもDLSiteでも買えるよ。ただ絵が好みだから買ったんですけど、これはストーリーもキャラクターもすごくよかったです。おまけで入っている夫妻の日常も「あぁ、そうよ、エロ漫画で必要な欠かせない要素はそこよ~!」と言いたくなる絶妙なワンシーンを切り取って見せてくれます。

発売から大分経っているのでサークルの次回作が期待されるところですが、痒い所に手が届く絶妙な呼吸を知っている感じで、べた褒めしました。以上です。

お友達リテラシー

昨日ね、よく分かんない短いパッセージを書いたんですよ。

『大きめのカブ』っていう。

kakuyomu.jp

どういう中身かというと、「大きいカブ」じゃなくて、中途半端な「大きめ」っていうサイズ感に悶々とする絶妙にどうしようもない僕のいじけた性根がぽろっと出ちゃったような、我ながらどう叙述すればいいのか困る一品です。

こんなのを書き始めたってことは、僕がそろそろ躁鬱の鬱の大きいサイクルに入り始めたという事なんでしょうが、これに反応があったんだねー。嬉しいような訳が分からないような、反応くれた人は読んで何を考えて何を感じたのかね。

一度手を離れると、僕のものではないので、一生分からないのかもしれません。

さっき読み直したら、というか書きながら思ったんですけど、バカリズムのコントに雰囲気が近いんだな。だから何だというわけではありません。

 

今はアウトプットよりインプットの時期で、Thycydidesの"History of the Peloponnesian War"を英訳で読んでるんですけど、なかなか面白いですね。早く通読して原語で読みたいです。

 

高さのアジャスト機能があるシャワーって、低めにしてあったら、あ、なんかちっちゃい子が入ってたんだなってなって興奮しない?

と手元のメモに書いてありました。それはそうだと思うけれど、メモに残すようなことだろうか。昨日の俺何考えてたんだろうな。

俺で思い出したことがあるけど、字数がよろしくなさそうだから明日も覚えていれば書こう。書こうに変換で至るまで四回くらいタイプミスしたけど、どう考えても文脈に合ってない同音異義語ばかり出てきた。IMEって、Windows10になってから相当アホになった感じがあります。7の時はあなたもっと賢かったわよ。どうしたの?

あと、クラウド候補とかいう馬鹿機能も加わり、オンライン語彙参照機能(正しい名前は知らない)も加わり、変な言葉ばっかり出てくるようになりましたね。そういう「えっ!?」と思っちゃうような候補をメモ帳に残していたけど、あれは役に立つときが来るのかな。

最近は「ちぞ」と打つと「血染めのぬかるみ」と出てきたのがハイライトでした。怖いよ。もっとなんかあるでしょ。

 

ここ数日十数時間の睡眠に悩まされていて、不眠の次は過眠かいと。

私の正常なバイオリズムを返して。協調性とリズム感はないけど、その規則性だけは大切だ。時間がもったいないよ。

 

ふりかけだけ無性に食べたい。

【短編】桜色の乳首の桜の樹の下で

 春先某日、俺はある大きな桜の樹の下にいた。この桜の樹は学校の中では「愛し守りの樹」と呼ばれていて、この樹の下で告白すると必ず恋愛が成就する、という触れ込みだった。
 なぜ俺がこんなそんな場所にいるのかって?
 それは――憧れの同級生、壬生野さんにここへ呼び出されたからだった。今朝登校して靴箱に手を入れると、乾いた感触が上履きの中に潜んでいた。その表には『成道くんへ』の文字、裏面には『壬生野』の署名。達筆とも丸文字とも言い難い、独特の筆跡は彼女のものに間違いなかった。都市伝説だと思っていたラブレターなるものの存在を、この身に初めて突きつけられた瞬間だった。幸い、他のクラスメイトは脱靴場に居合わせず、人目に触れずに直ちに懐に滑り込ませることに成功した。
 その書簡を朝のホームルーム前にお手洗いでこっそり開封してからこの方、俺の頭の中は「放課後、愛し守りの樹の下に来てください」の文言でいっぱいになっていた。他にも何か書いてあったと思うのだが、この一文で俺諸共舞い上がりどこかへ散逸してしまった。現代文で線を引くべきは、筆者が主張したいことだという。それならば、この一文に線を引いておけばともかく要旨を見失う事はないはずだ。
 今日ばかりは、校内にあまり友達が多い方でないのを感謝せずにはいられなかった。衆多の中で振舞うことになっていたら、決して神経質とは言えない俺は間違いなくボロを出していただろう。一秒が永遠にも感じられる一日を終え、今、来たるべき瞬間に向けて呼吸を整えているところだった。
 耳のすぐ裏に心臓があるかのようだ。どくどくと打つ早鐘は、チャペルの塔で鳴り響いているそれか? もう部活動の終了時刻からはしばらく経っている。下校途中の学生に見咎められて変に詮索されたり囃し立てられたりといったことはないものと思いたいが――。
 気を張って立っていると、どうしても頭の中で考えを巡らせてしまう。事態は相手が来てからでないと始まらない。俺もこういうの慣れてるわけじゃないし、っていうか初めてだし、ちょっと頭を冷やそう。あんまりかっこ悪いところを見せたくないしな。俺は緊張で硬くなった身体を背後の樹に凭せ掛けた。
「――ぁん♡」
「……?」
 今、なんか変な声がしなかったか? 気のせいか? 樹だけにな。なんつって。依然居心地が悪い俺は、行儀が悪いけれど、体重を預けた姿勢のまま体をもぞもぞさせる。
「ふぁ♡」
「っ!」
 今度は確実に聞こえた。幾分か鼻にかかったような甘い声――これは一体?
 体の向きを反転させて、背中を当てていた位置に目を凝らしてみる。すると。
「ん? 何だこのぽっち?」
 ごつごつした樹木らしい茶色の中に特異的に浮かぶ、目立ってピンクの滑らかな突出した部分があった。突起の周囲だけ、異様に滑らかだ。
「つん」
「あふんっ♡」
「!?」
「ちょっとあんた、さっきから何他人のビーチク触ってくれてるわけ!?」
 どこからともなく、されど少なからぬ怒気をはらんだ声が聞こえてきた。
「はあ!? ビーチク!?」
 ビーチク。……乳首?
「これが――乳首?」
「ちょ、やめなさいよ、正面切ってモロに言われると恥ずかしいじゃない」
「いや、ていうか――お前、誰? ないしは、何?」
「私? 私は――」

「愛し守りの樹だけど」

 しれっと返答された。
 まあ、木霊とかあるものな。八百万の神々がおわすこの日本で、校内の桜の樹ひとつ取っても、そこに神様が宿っていたって不思議じゃない。そこは俺も百歩譲って納得しよう。腑に落とそう。
 だが。
「桜の樹に乳首があるかあああああ!」
「あるんだから仕方がないでしょおおおおお!」
 双方共に絶叫していた。
「なんだよ樹木に乳首って! 必要なの?」
「私に聞かれても知らないわよ! 気がついたら付いてたんだもん、ビーチク!」
 傍目から見れば、今の俺は虚空に向かって「乳首」と連呼している怪しい男だ。だが、それでも止まらない。やめられない。だって。
「こんなに綺麗な桜色って……。え? どうして?」
「まあ桜の樹だし? そこは仕方ないって言うか? やっぱ生まれ持ったもんってあるじゃん?」
 桜の樹の態度が鼻につくのは置いておいて(樹で鼻を括ったような性格でなかったのがせめてもの救いか)、俺は目の前の双子の突起をまじまじと見つめていた。俺だって聖人君子ではないので、そういうものは本や動画で目にしたことはあるけれど……。
「やだ、なに私のビーチクガン見してんの? え、ちょっと、私隠せないんだからやめてよね」
「あ、ご、ごめん」
 慌てて俺は至近距離にまで近づけていた顔を離す。いくら状況が状況とはいえ、さすがに引くべき一線はあるよな。「樹の乳首を仔細に観察して見惚れていました」なんて冗談にならない。
「や、でもすごく綺麗な色だったからさ……。思わず目を取られちゃったよ」
「え、ちょ、そういうのやめろし。濡れるし」
「さっきからちょくちょく気になるけど、お前樹だろうが! どうやって濡れるんだよ!」
「昨日の雨を溜めておいたのがもう、ざぱーっと」
「あ、そう……」
 意外と理に適っていた。樹と会話を交わしている時点で理が捩じ切れている感は否めないが。
「で、あんたさ。全然冴えない顔してるけど、ここに何の用? もしかして友達いなさ過ぎてぼっち花見とか? 私そんな辛気臭いの付き合うほど優しくないよ?」
「勝手に人を品定めしてんじゃねえよ。まあ、その――女の子から手紙貰ったから、ここで待ってる、っつうの?」
「あー、そういえば私の下で告白すると上手くいくとか何とか言ってたねー」
「お前、その伝説の渦中の中心じゃねえか」
「別に他人様の色恋沙汰なんか見ても疲れるだけだしねー。最近はめっきりなくなったかなーと思ったら、なんだそういうことね。あんた、見た目によらず色男なんだねー」
「見た目によらずは余計だ、と言いたいところだが、色男ではないな」
「私のビーチク凝視する色男ではあるけどね」
「色の意味に色を付けるんじゃない」
「そんなに気になった?」
「下心とかなしに、樹の乳首というものには純粋な好奇心がある」
「純粋?」
「すいません。花粉一粒くらいはあります」
「素直でよろしい」
 まあ、このまま悶々とさせておいたら私の方も気が引けるし?
「ちょびっとだけ、ちょびっとだけ触ってみる?」
「は?」
「先っちょだけ、先っちょだけ、触ってみる?」
「なんで含みのある言い方を選ぶ」
「乳首は口に含むものだから」
「まあ、そうだな」
「で、どうすんの? 触るの? 触んないの?」
 俺は考える。乳首を触る機会。滅多にない。触りたい。乳首。思春期。でも。樹? 乳首。いいのか? 乳首。けじめ。乳首。分別。乳首。乳首。乳首。
「触らせてください」
「なんで土下座してんの?」
 様々な葛藤を通り抜けた俺は、気がつけば桜の樹に土下座をかましていた。放課後で、学生のいない時間帯で本当に良かった。
「一瞬、一瞬だけだかんね。あと、いやらしいリアクションとか期待されても無理だから」
「はあ」
「あと、私が身動き取れないからって際限なく触り続けるとかマジでないから。もう、その女の子が来た瞬間に『こいつ乳首こねくり回しマシーンだから!』ってチクるから」
「しないわ!」
「誓約書にサインしとく?」
「どこにそんなもんあるんだよ」
「私の繊維からパルプを作って……」
「そんな手間割けるか!」
「血判押しとく?」
「俺、そんなに信用ない?」
「いいから、さっさと済ませてくんない? 私も暇じゃないんだけど」
「引き延ばしたのお前だろうが! ――では」
 こほん。
 ゆっくりと手を伸ばし――ぷに。軽く手を当ててみる。
 おお、意外と弾力がある。小さいわりに存在感のある感触だな。うん。……。これ、ちょっと摘まんでみても怒られないかな?
「え、コリコリしてる。何これ、さくらなんこつ?」
イラストレーターみたいな名前付けてんじゃないわよ。もう、摘まんだから終わり! これ以上身体を許したら何されるか分かったもんじゃない」
「俺も、お前にこれ以上身体を許されたら何をするか分かったもんじゃないから素直に引こう」
 いくら樹が相手とは言え、情欲は恐ろしいものだ。手がつけられなくなる前に自制しておこう。手つけたけど。
「それにしても壬生野さん遅いな――もしかして俺、日付か時間か間違えたかな?」
「直前で気が変わってほっとかれてるんじゃないの?」
「壬生野さんはお前みたいに適当じゃないんだ」
 多分。
「ま、そんなに不安ならアレよ。あんた、彼女が来る前にアレしていきなさい」
「アレとは?」
「花占いよ」
 目の前にあるのは微動だにしない樹木のはずだが、なぜだか俺には桜の樹のドヤ顔が想像された。俺の足元に、一輪の小さな桜の花が落ちてくる。
「迷信は迷信かもだけど、やって落ち着くなり気が紛れるなりするなら、騙されても損はないんじゃないの?」
 どうやら、こいつなりに俺のことを気遣ってくれているようだった。
「そうだな。ありがとう」
「どういたしまして」
 いたいけな薄桃色の花弁に指をかけた。そうだ、結果がどうあれ、笑って済ませてしまえばいいじゃないか――。
「壬生野さんは俺の事、好き」
 ぷち。
 嫌い。
 ぷち。
 好き。
 ぷち。
 嫌い。
 ぷち。
「乳首は?」
「好き……じゃないわ! 何言わしてくれとんじゃチェリー乳首!」
「やかましいわチェリーボーイ!」
「山形産一箱一万円の高級品だ! なめんな!」
「はっ、寂しく一人で種飛ばし大会にシコシコ忙しいくせによく言いますこと」
「さっきからお前羞恥心とかないの!?」
「正義は私にあるもん! 私の桜吹雪、散らせるもんなら散らしてみなさい!」
「それは遠山の金さんだろうが!」
「こちとら花も恥じらう乙女よ! 桜がピンクなのは恥じらいの証よ! 恥を知りなさい短小乳首!」
「全然説得力ねえんだよ! 乳首が短小じゃなかったらマジでエロ漫画じゃねえか!」
包茎乳首!」
「乳首に皮被ってなかったら肉も神経も丸出しだろうが! 痛いわ!」
 そう、何度も言ったように、俺は第三者から見れば桜の樹なる無機物に「乳首乳首」と発語している、目撃されれば言い訳の余地が全く残されていない境遇に身を置いていたのだった。その事実を、もっと重く見るべきだったのだ。
 どさっ。
 俺の背後で重い物が落ちる音がした時には、全てが手遅れだった。
 かき集められるだけの勇気を振り絞って振り向くと、手から鞄を取り落とした壬生野さんが呆然と俺(と桜の樹)に虚ろな視線を向けていた。
「み、壬生野さん、遅かったね――?」
 顔面筋をこれでもかと酷使した精一杯の笑顔。冷や汗のスコールが止まらない俺の前で壬生野さんは。
「成道くん、私を差し置いて他の女と乳繰り合ってるなんて――」
 顔面蒼白なまま、踵を返して、鞄とともに走り去っていった。
「不潔だぁぁぁぁ!」
 遠くから悲痛な叫びが微かに聞こえてくる。
 ……終わった。
「はは」
 ははは。
「はははは」
 ははははは。
 桜の乳首に現を抜かしている間に、現実で手抜かりをしたようだった。俺も随分と抜けている。
 さようなら俺の青春。さようなら夢の甘酸っぱい日々。
 俺自身にとって悔やまれるのは勿論だが、壬生野さんにも申し訳ない。期待を果たせるようなタマじゃなくてすまない。俺は乳首二つで己を見失うような、どうしようもない奴だったんだ。
 一度に抱えきれないほどの感情に成す術なく押し潰された俺は、力なく背中の幹に体重を預けた。
「あんた――大丈夫?」
「うん――」
「えっと、なんか、ごめんね、私も楽しくなっちゃって、それで、あの、こんな、ことに……なっちゃって……」
「うん――」
 正直、桜の樹が言う事はほとんど理解できていなかったけれど、誰か何かが傍にいてくれることが今はこれ以上ない救いのように思えた。
「あの、ね?」
「うん」
「あの、よかったら、なんだけど……」
 どこで間違えた。どこでおかしくなった。どこがいけなかった。虚の中であてどもなく自責が響く。
「おっぱい、飲む?」
「うん」
 それら全てを吹き飛ばす救いを目の前にして、俺は何も考えず頷いていた。自棄になって放心状態の俺は、何かに、何でもいいからすがりたかった。
 樹の根元に跪いて乳首に顔の高さを合わせ、感情を頭の中から流し出す。考えることが疲れることだと、久しぶりに実感した。
 ちゅ。ちゅ。
「おいし?」
「はは――うまいよ」
 ちゅ。ちゅ。味なんて分からない。ただ、目の前の存在に全てを委ねて抱き留められて、いつしか頬に感情の結露が伝っていた。少しずつ少しずつ、軽くなっていった。
「涙の塩気がちょうどいいや」
「アンパン持ってればよかったのにね」
「そうだな」
「牛乳も」
「俺は張り込み中の刑事かよ」

 
俺は日が沈んでもしばらく、桜の乳首を吸い続けていた。

 

「今すごくおっぱい張ってるから、いっぱい飲んでも大丈夫だよー、心配ないよー」
「――ありがとな」
 ちゅ。ちゅ。
「雨降って乳が溜まるってね」
 鼻から乳が出そうになった。

 

 ************

 

 後日、校内にこっそり居残っていた幾人かが傷心した俺の振る舞いを目にしていたらしく、俺はチェリーパイという仇名をつけられた。でも、構うものか。
「なあに、また私のビーチクで 悩みを駆逐しに来たの?」
「違うよ、お前と話しに来たんだ」
「あらー、牛乳とアンパン持って、すっかり本気モードじゃない。それならお姉さん、今度は帰さないぞー?」
「はは、お手柔らかに」
「おっぱいは柔らかいよ?」
「お前、おっぱいないじゃん。乳首だけじゃん。論理的に言えば逆ニップレスじゃん。ニップ以外レスじゃん」
「おかたい事言わないの。お姉さんの乳首を固くしちゃう悪い子はどこかなー?」
「お前、本当に羞恥心とかないの?」
「喜ばせてあげようかなーって頑張ったのに」
 一際強い風が吹いた。春の目覚めをけしかける息吹が、新緑に発破をかけていく。桜の花びらが舞い上がり、美しい吹雪を木陰にもたらした。
 そこで、俺はやっと気がついた。
「ああ――お前、前よりずっと、濃い色になったんだな」
「ニブい男はモテないよ?」
「遅くなったけど――綺麗だよ、すごく」
「ふん――ありがと」
「どういたしまして」
「ね、今、桜前線がここまで来てるんだよ」
 樹木だから腕なんかないんだけど――喉に手を当てるジェスチャーが想像された。
「どうすればいい?」
「分かってるくせに。ぎゅっとしてよ」
「御安い御用で」
 幹の周りに優しく腕を回す。こいつって、華奢な方なのかな。他の樹は抱く気にならないから、一生分からないままだろう。
 より一層、桜のピンクが強くなった気がした。
 色々、春真っ只中だった。


 fin.


「やば、乳首びんびん――」
「綺麗に終われや」

消化自愛

いつもいつも、書こうと思っていることを忘れるんですよね、鍵盤叩き始めると。普段言いたいことが、あんなに……。あんなに……。あったような……。

本当に伝えたいことは、物を作っている時に細切れで出てきていて、こういうデブリの垂れ流しみたいな場所では「勿体ない、勿体ないやろ! そんな大事なことここで無駄につこうたらあかんよ。もっと文脈と言葉づかいで意味を最大化してやらな可哀そうやろ」ということなのかも。文脈による意味の最大化は、僕的にはかなり重要なタームなんですけど、他人に語って伝わったことがないのでしゃべりません。皆さんの中で咀嚼してください。

今でも覚えている学習参考書のはしがきの一言があって、確か伊藤和夫の『英文解釈教室』みたいな本だったと思うんですが、これもね、ボリュームの割に値段が安くて中身が濃くてよかったんですが、僕には濃すぎて途中で放りました。あれを極めるくらいだったら他の勉強した方が僕には都合がよかった。

その本の著者前書きに、「この本で勉強したという事実をあなたが完全に忘れて記憶の底に沈んで思い出さなくなった時、初めてあなたはこの本のすべてを学び体得し終えたことになるのです」(大意)ということが書いてあったんですね。読んだ当時も立派なこと書いてるなこのおっちゃん(既に故人だった気がする)と思ったんですが、今でも折に触れて思い出すにつけ、非常に的を射た一言だな、と感じます。

今まで関わってきた人全てを覚えているわけではないし、音楽や小説や絵画や、精神面を耕作してくれた創作物一切合切を「これは自分のこういう所にこういう風に影響を及ぼした」と分析できるわけでもなく、渾然一体となった受容物が、脳内の胃液に溶かされて区別がつかなくなって、ひとつの栄養というくくりになって沁みていく。時に排泄されていくこともあるし、時には消えない痕を残して一生残り続けるものに出会うこともある。そんな流れの中で、学習参考書って確かに、読み書き等の基本的な手習い、その向こうにあるものへの梯子、渡し船みたいなもので、遠くに行けば行くほど振り返って目に収めるのが難しくなるものです。小学校や幼稚園保育園の先生を、余さず思い出せますか? 何を言われたか何を諭されたか、そのうち何を取り入れたのか?

呼吸するように誰か何かを取り入れ、しゃぶって進んでいるんですな。

時折思い出す面白い話の筋も、何の本で読んだのかいっそ思い出せないなんてざらだし。

なので、僕のことも早く忘れてください。

お前のビーチクは何色だ!!

やっぱり自分の言動が怖い。理解できない。日記を読み返すのやめよう。

 

昨日、結構イカれた短編を書きました。

kakuyomu.jp

タイトルは「桜色の乳首の桜の樹の下で」です。

意味が分からないと思いますが、桜色の乳首の桜の樹が出てくるお話です。モチーフがそれなりに強烈なので会話劇は控え目ですが、個人的にすごくお気に入りの駄洒落がひとつあるので、そちらで笑ってもらえれば僕はそれでいいです。

でも、お話自体もよくまとまったので(まとまってます。異論は受け付けません)話の筋もお楽しみいただければと思います。まあ、一日に一桁台しか見てないページにこんなこと書いてもあれなんですけど。

でも、自分が面白いと思うことを他人の目にぶち込んでいくことは大事なんだなと最近感じるのです。ふつふつと、「俺にとってはこんなに面白いのになんでお前ら無視やねん」みたいな。感性は人それぞれ違いますし、まあ最終的な判断はそこに依るんですけど、お前の味覚に合わんかったからって何かしらを成したことまで否定されてたまるかい、という。こう考えているんですが。

イカれたと書きましたけど、僕はそんなにおかしいと思っていなくって、ていうか普通で、心温まるいい話だと思っています。一人でも多くの人に、僕がこの短編で言いたいことが伝わりますように。

「面白いことが言いたい」

それだけの動機で小説を書いています。文字を書いています。皆何を考えて何を作っているんだろう。僕が人と接することの出来る媒体は文字だけなので、書いて教えてもらいたいですね。

今日は、長らく(といっても一週間ちょっとしか経ってないのか)放っておいた吉巻くんのお話を書こうと思います。先輩に振り回される彼に、お友達を作ってあげよう、と。

面白い一文を思いついたからそこにキャラを後付けしただけなんですが、まあいいでしょ。

 

今日は、食糧の買い出しに行ったらチキンが処分価格になっていたので一ピース買って、近所の公園に不法投棄されているマットレスを凝視しながらおやつとして食べました。ものすごく不法投棄だったの。布団みたいにぺらっぺらのやつじゃなくて、数学の問題で体積を求めさせられそうな、しっかり直方体の、デパートのベッド売り場で敷いてあるようなごついザ・マットレス。中身もみしみしに詰まってたし。なかなか肝の太い不法投棄だと思いましたね。チキンはそんなに美味しくなかったです。「あ~、クズ鶏肉や~ん?」的な味でした。ああいうジャンクな味を、時々食べたくなる。どうしてだろう。自己破壊欲求の屈折的表出?

適当な事を言いました。面白いことを言う作業に戻ります。

夜の烏賊ちぎり

一日の間、家の洗面所はおろか部屋まであたりめの匂いがしました。すっごく臭かったです。イカなんて食ってねえよ。

恒常的に精神を削られていく感じがありました。エロ漫画で心が折れるシーンをリアルに描くには、まあそういうことをすればいいのかもしれません。

すいません。何を言っているのか自分でも分かりません。自我が家出中です。GPSとか持たせてないんで、夜の街で徘徊老人ごっこでもして遊んでいるのかもしれませんね。見つけたらそっと「はよ帰れ」と諭してあげてください。

夜の街好きだな。町? どっちでもいいんだけど。「よし、行くか」という理由にも何にもなっていない動機で往復計3時間のナイト散歩に出たことがあったな。近所の気になってた道をただひたすらどんどん歩いてどこに着くのか。名前は知っていたけどここにあるとは思わなんだ、という鉄道の路線に二つほどぶち当たった記憶がある。意外と近場に飲み屋街があることもその時知ったが、酒が飲めないし外食するくらいなら自炊して食費を浮かせるので用がないままどこにあるのか忘れた。

道ですれ違う人はいろいろだったが、寒くて耳がもげそうだったのは覚えている。

 

「○」

以上の形がLOの回文になっているな、と気づきました。おわり。

 

一行だけ面白いセリフを思いついて放ったままのアイディアがいくつか寝てるんですけど(押し入れで寝ているのか? ドラえもんかお前は)、思いついた文脈がさっぱり分かりません。極めて唐突に思いつくから、文脈を引きちぎって意識の表層に出てきているんだと思うんですが。芋掘り大会みたいに、優しく優しく根を辿って、完成形を美しく掘り出すのもいいことです。達成感がすごいし、何より得られるものが損なわれていない。脳味噌の土壌の中に埋まっていたほぼそのままで出てくるから(言語のフィルターを通しているから完全にそうとは言えないのだけど)、傍目ならずとも面白い。

それと正反対の、ぶちぶちと理を引き剥がしてのし上がってきた法外の、意識外の代物もなかなかどうして面白いですよね。衝動の屁に乗ってきたんかお前、んー? みたいな。

で、昨日シャワーを浴びながらだったかシャワーを出した瞬間にだったか、どっちだったのか忘れましたが、ひとつ個人的には滅法面白い短編のアイディアを発想してしまったので、この日記を書き終えたら書き上げようと思います。タイトルを見るだけで僕はニヤニヤしてしまうんですが、ちょっとこれは好き嫌いあるかもなー、って感じです。まあ、食えよっつって口にねじ込めるほどのカリスマがあればね。

お楽しみに。僕は楽しみ。

マルクスのおっぱい

なんなんですか昨日の記事の冒頭。人喰う話とかしてますよ。

怖いね~。何かの小説で人はモモ肉が一番おいしくて、胸は脂肪ばかりで全然美味しくないということを読んだことがありますけれど、それにしても怖いね~。

煮干し→人という変移が怖い。

 

僕は家に帰ると、とにもかくにも「ただいマルクスエンゲルス」と言います。

だから何だというわけではなまったくなくて、むしろ何の意味もないんですけど。ただいまとマルクスのマが同じ音だし、ただいマルクスだけだと口が寂しいのでじゃあもう一人所縁のある人物くっつけちゃうか、エンゲルスいっちゃうか。

そんな動機で言い始めたんだったと思います。よく覚えてないんですけど。もう4、5年言ってるんじゃないかな。全然赤くないし資本論読もうと思ったこともない。マルクスとどこかで親近感を覚えたことがある朧げな記憶があるけど、思い出せない。

これは人がいようと人がいまいと言います。

 

先日「おっぱい」という単語が入った面白い一文(一文だけ)を思いついたのでどうにか広げて短編を書きたいなー、と考えているのですけれど、おっぱいって現代の中で相当に擦られて色がついてる言葉ですよね。物理的な意味ではなくて。

胸部、胸元、膨らみ、双丘、等々色んな言い方がありますが(最後の二つエロくない? 私だけですか?)、一番、様々な文脈から等位置にあるのが「おっぱい」だと感じますね。例えばテレビで胸部とか双丘とか言いますか? 想像しづらいでしょ? やっぱり、我々の言語感に根差しているのはおっぱいなんですよ。

フォルゴレ思い出すな~。ちーちちーちおっぱーい。ぼいんぼいん。

奇の衒いもなくストレートにおっぱいだけど。

でも凌辱エロになると「○○ちゃんのおっぱいで僕の××を△△してねぇ……?」となりますし。

赤ちゃんが吸っているのは紛れもなくおっぱいだし。

彼氏が彼女を触るときはおっぱいですかね、胸でもいい気がします。パイタッチでも許される気がします。

おっぱいチョコおちんちんチョコっていう商品もありますね。おっぱいゼリーとかあったと思うよ。

道の真ん中でいきなり叫ぶならなんでしょう。「おっぱい触りてー!」ですか。「胸触りてー!」だと痴漢っぽいですね。「膨らみ触りてー!」だと小児性愛者っぽいニュアンスが出ますね。膨らみ触りたい。

俺は一体何の話をしているんだ?

このおっぱいの件では、ただ「『おっぱい』の促音を増やすと『おっっっっっっっっぱい』になるね」と言うことだけ申し上げたかったんです。

タイトルは今決めました。おっぱいは皆で分け合いましょう。赤い母乳。

エキノコックス3600

こんにちわっしょい。

自分の中の人格をできる限り文字の上に絞り出す方向にシフトしていこうとたった今決めました。決めた直後にやめようかなと思いましたが、もう一回やめようと思うまで頑張ります。

煮干しの腸とか、意味のない言葉がとろとろと出てきます。僕は頭から食べますし内臓も食べます。乾いてるもん。焼き魚は内臓を取ります。臭いから。

つまり、乾燥人間は食えるが焼き人間は食えないという事か?

こうやって字面を引き延ばしていくと、別に何がもたらされるわけではないんですがたまに素晴らしい言葉がポロリと転がり出してくるのでやめられないんですね。

誰に話してるのかっつったら、自分の中の自分に言ってるんですけど。

昨日、目という漢字をテーマに短編を書いてみたんですが、その後まだ何かあったかな~と書き出してみたらまだまだまだまだあって、夜数時間寝られなくなるくらいにあったので、もう一本書きます。今度は本気でやります。実験小説だったからね。

僕がどうして短編が好きかというのは、理由諸々あるのですけれど、すぐに終わるけど密度が濃いってところが好きなんですよ。アイディア勝負、一瞬でどこまで殴れるか、みたいな。

そういう側面が好きだから、歌詞に興味を持ち始めたというのはあるかもしれない。以下にリズムの制約の中で、言いたいことを押し込めて耳にぶち込むか。

果汁120%が一番強い世界だ。

それでも僕は、果実を直接目にねじ込むようなことがしたい。

チェリーボーイ? あれ? 意図せず……。

 

とにかく今日で忙しかったのは終わりで、一か月くらい自由に使える時間がたくさんあり余ることになる。変な題材の短編を書いたり、また新しいコンテンツを探したりして見よう。

 

昨日LOの最新刊を読んだんですけど、やっぱりエロ漫画にも文脈が必要なんだなということを実感しました。にもっていうか、だいたい全部にそうだけども。

小路あゆむがいいぞ。砂漠もいいぞ。Noiseもどうかな~と思ったけどよかったぞ。ショートカットで口が悪い妹よかったぞ。

 

お腹すいたのかお腹いっぱいなのかお腹痛いのか好調なのかわかんないな。ずっとこの微妙な腹調子が続くの嫌なんだけど。健康な状態に久しく遭遇していないから、ヘルシーがどういうものか忘れてしまった。ヘルシー絡みの新しい短編も妄想しているのだけれど、心が奮起したら一気に書き上げよう。ちゃんとキャラが立ったら、4話くらいまでは書いてあげたいよね。

 

プリン。

明日もとにかく風は吹く

根拠のない前向きな歌が嫌いなので、よくその類の歌詞をパロディして一人で遊んでいるんですが。

明日は明日の風が吹く、とか言うじゃないですか。

そりゃ、明日は明日の風が吹くかもしれないけれど、明日俺がその風に吹かれるかどうかはまた別の話だと思うんですよ。

だから、あれは明日もお前は生きているだろうという前提が置かれていて、だから今日に絶望せずに明日に向けて頑張れってことなんでしょうか。それとも明日を迎えるために今日を頑張れってことなんでしょうか。僕は今日のことも明日のことも考えてないですけどね。3年先のことを考えて行動しろと幾度となく釘を刺されたものですが、まずはとにかく脳内の言葉に栄養をやらないといけない。言葉が枯れると何もできなくなる。

だから、僕は励ます歌詞を書くなら「明日もとにかく風は吹く」にします。英語でいうitを、形式主語を置いてしまって、主体をぼかす。風は吹くぞ、そして桶屋が儲かるぞ、お前のことは知らんけど。桶屋の儲けを何らかの形で享受するのかもしれないな。桶屋を殺して利益を丸ごと横取りするのかもしれないな。桶屋に嫁いで後継ぎとして間接的に手に入れるのかもしれないな。桶屋ブームの中で頭一つ飛び抜けて個性を発揮し、がっぽがっぽするのかもしれないし、桶屋ブームのひとつ先を見越して風変わりな歯ブラシ専門店とかを構えておくのかもしれない。

風は吹いていて、洗濯物が飛ばされてそれを取りに出て曲がり角で食パンをくわえた女の子にぶつかるのかもしれない。吹いた風に持ち上げられたスカートの中身に、生きる意欲を喚起されるのかもしれない。風吹きすさぶ中で傘を開いたら理由はよく分からないけどそのまま飛ばされて、新天地に降り立ってちやほやされるのかもしれない。

何を言いたいのかが風にさらわれたが、今日はタイトルかな中身を考えただけだ。

ずっと書き損ねていたのだけれど、一応毎日の日記表題はそれなりに考えて意味を織り込んでつけている。日記に限らず、そのくせ、練りに練って考えた名前より、ひょっと思いついた名前の方に愛着があったりして、なぜだか分からない。子供の名前を考えるときは、テキトーにつけた方が可愛がってやれるのだろうか。

僕の命名法はかなり西尾維新に影響を受けているので、普通の名前を付けるとくすぐったい。悪い方に咀嚼したらしい。だから紙を前に置いて、思いついた文字を順繰りに書いていって、ぼーっとしてから脳内でミックスして浮かび上がってきたものに決める。

鈴桐さんなんか、いざ名前が必要になったその場で2秒くらいで考えたし。いなくね? とか思っていたら、意外といるんですね。可愛い。

こんなの日記じゃねえな。水ならぬ風に流しといてください。

陰毛の生えたクラゲ

やっと8割くらい寝ることができましたが、今度は常にとろとろと眠たいです。なんなんでしょう。

 

おい、日記を書いているときに俺の中で書きながら読んでいるお前、聞いているのか!

日常の発語の99パーセント以上が独り言なので、人に話しかける時に焦点を合わせられません。発話眼鏡とかないんですかね。字面だけで考えてますね。

 

『無難』を聴きながら、「我々は無難という普段でいつだって生かされていた」という歌詞を頭の中で「いつだってイカされていた」と変換ミスしました。

そんなに意味が違わない気もします。無難というオナホールで擦り倒されてそれでしかイケなくなってるんですか?

何を言っているんだ……?

 

寝付きが悪いのは生来なので不眠とはあんまり関係ないんですが、ここずっと床に就くと頭の中で鈴切さんが動き出すんですよね。

当初は並み居る脳内妄想人物群のモブの一人に過ぎなかった鈴桐さんですが、だんだん僕の趣味をくっつけるようになってきた感じがありますね~。

ひとりでぱたぱた動き回る子好きですよね~。

 

これは男女問わずあることなんじゃないのかなーと愚考する次第なのですけれど、時々、履いていた靴の中に陰毛が入ってることありません?

床に落ちていたものが足の裏に付着して履くときに入ったとかじゃなくて、履いた状態で動き回っているときにズボンの中を通ってソールに着地すると言いますか。

ちゃんと下半身も代謝してるんだね~、とその度に思います。何を言っているのか分からない人は、もっと自分の周りを凝視したほうがいいですよ。

その分他人に対して視力が悪くなっては元も子もないわけですが。

他人眼鏡ほしいな~。

今日なんで眼鏡の話ばっかりしてるのかな~。

僕が眼鏡かけてる子が好きだからかな~。

視力がどんどん悪くなるよ。誰か視力を分けてくれ、元気玉みたいに。

「0.0001だけでいいから! ほんと、これっぽっちでいいから! お願い! ねっ?」

昨日、一人1円ずつもらう理論の話をしたけれど、ここでうまく回収できたかな。

どっちかと言うと「先っぽだけでいいから! ほんと、先っぽだけ! お願い! ねっ?」と頼み込んでいるクソ野郎みたいになりましたが。

心配いりません。さすがに他人の視力を奪ってまでよく見えるようになりたいとは思わないです。

 

頭の中に浮かぶことをとにかくタイプしてると、本当に思考にとりとめがないな。

夏の海のクラゲかよ。

偶然行き合わせてしまったそこのあなた、刺されてしまわないようにご注意ください。

こんなところまで読んでる人いないだろうな~、と予め悪い方に想像を働かせておくからそうなるんだぞ、と自分に言う。

どこにいるのか知らないけど。教えてグーグルマップ。

「夜が寝かせてくれなくて……///」

また眠れなかったんですけどなんなんですか。

人生でこんなにポケモンの『ねむりごな』を食らいたいと思ったことはないよ。

っていうかこれから先、殆どないと思うけどさ。

不眠対策に詳しい人がいたら助けてください。

このクソコンディションのままで『スリープウォーク』みたいな体験ができるって言うんなら甘受するけど。

自販機と会話してぇ~。

 

パソコンのプログラム更新、2時間半もかかったんですよ。

鼻からシチュー出ました。遅い。

メモ帳に文章を叩き込みたくて仕方がないんだよこっちは!

ポメラ欲しいですね。

祖父が使っていたワープロがあって、それで頭のおかしいことを打ちまくっていた小学生時代があるんですけど、あれをもらっておけばよかったですね。

ワープロの打鍵感って本当に面白い。

谷川流の編集者が言っていたチャカポコという音がしっくりくる。書いたらすぐさまその場ですぐ刷れるしね。

パソコンで打つのもいいけど、ただのワープロがいいよ。入ってる絵文字もユニークだったし。

 

さっき見たら閲覧者総計が100人を超えていました。僕の携帯電話のアドレス帳に登録されている有効連絡先の10倍以上でした。一人から1円もらっていれば僕は今100円持っていることになります。

適当な事を言ってすいませんでした。でも、皆から1円ずつもらう理論を考え出した奴って偉いと思いません?

捕らぬ狸の皮算用の、ぎりぎり実現できそうなラインを突いてると言いますか。

10円でも渋る人はいるだろうし。

電子マネーが普及したら、円未満の切り捨て分を寄付するサービスとかもっと出てきそうですよね。文字通りの塵積って山となるってことで。

 

今日は、また人がいっぱいいる所に行って気分が悪くなって悲しくなって胸の内がぐるぐるしていたんですけど、仮眠をとったらどうでもよくなりました。

僕の中で、どんどん他人がフィクションの存在と化していっているのが、道を歩いていると分かるんですよ。

スクロールゲームの画面を進んでいるような気分が拭えないし、人にぶつかってもすり抜けちゃうんじゃないかと思って。そんなことはなくて実際ぶつかるんでしょうけど、久しく人に触ってないので、肉体ってどんな感触だったのか思い出せません。

見ている世界が、どんどん文字に侵されていってますね。

世界を文字に逆輸入しつつある。

日記を更新したら、また短編を書きます。鈴桐さんいい子ですよね。蓋然性の高い良い子ですね。でもそういう人ほど洞が深いことはままあるもので、僕も犯罪を犯せば「あんなにいい子だったんですけどね」と言われるタイプだし。

もしくは「何を考えているのか分からなかった」ですけど。

僕は自分が何を考えているのか分かりません。

夜は寝られないので物語を考えます。そのせいで目が冴えるんです。

字が人の姿を借りているだけになれたらいいのかな。

感覚の懸隔

なんか編集ミスしたっぽくて上にあがってきたけど、12/12の日記。12/5の日記は、将来社会的に後ろ指をさされそうなので引っ込めた。

 

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今日は30パーセント程の睡眠を享受することができた。

そのおかげで多少体調がいいが、不調であることに変わりはない。

他の人の意見を求めたことはないのだけれど、私は体調が悪い時の方が試験だとか何とかのアウトプットは良くなる。なぜだろう。

マゾだから?

 

よく考えたら一日のアクセス者の90パーセント以上が同じはてなからなのか。

何? 何を思ってこの日記を見に来るのでしょう?

定期的に見に来てるの? それとも偶然行き合わせたから見てるだけなの?

毎日私は入れ違いに見知らぬ人とすれ違い通信をしているようなものなの?

このご時世、そっちの方が普通か。

その袖、綺麗です? さっき食べたナポリタン拭ったりしてない?

『まどろみちゃんが行く。』読みたくなってきた。

 

昨日は7000字も書いたんですよ。『落穂拾い』っていう。

さすがにもうURL貼りませんけどね。読む方にとってもやかましいと思うし。気になるなら昨日の記事に足を(目を? 指を?)運んでください。手間(目? 指?)かけてすいませんね。

でも、昨日書いた短編の続き(前に書いたものを展開させた)は、一文に一回何かしらの言語的ギャグが入っているほど高濃度の傑作です。

書きながら脳汁がドバドバ出てました。

「すごい、会話劇が、ギャグが、続く、続く、続いてとまんねえ!」

あの感覚は久しぶりに味わいました。

ま、同じ趣味の人に行き合わせたことがないので、あれを読みながら絶えずニヤニヤしているのは私だけかも知れないんだけど。

でも、会話劇が脳内で勝手に始まって、全く予想しなかったところに着地すると、普段脳内で文字をこねくり回していてよかったなと思いましたよ。

 

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まず、下の4つの文を読んでほしいんですけど。

 

「お前さー」

「お前さ~」

「お前さ――」

「お前さ……」

 

順に長音、にょろにょろ長音、ダッシュ、三点リーダーです。このフォント、ダッシュと長音の違いが分かりにくいな。

これ、読む人によって脳内で再生される音声のニュアンスが全然違うと思うんですよね。僕はどうかというと、

長音:棒読み

にょろにょろ長音:コミカルな、じゃれつく感じ

ダッシュ:「さ」で鋭く切れて沈黙が続く

三点リーダー:「さぁー……」と弱い「ぁ」の音が続いて尻すぼみになり、沈黙が続く

以上のようになります。

ただ、ダッシュと三点リーダーの間のニュアンスの違いを正確無比に切り分けるのはちょっと難しいような気もするんですけど。頭の中で誰にしゃべってもらうかっていうのも、無視できない大きなファクターになると思うし。

これは……

難しい問題――

そうはー

思いませんか~?

マン●

何だと思ったんですか?

マンスですよ、month。月。つき。げつ。

いいじゃないですか。たまには下らないことだって言いたくなりますよ。

 

本日の更新をもちまして、なんとこの日記が30日間も続いたことになります。

たった一か月ですが、一か月の間一日1000字以上書き続けたことを褒めてほしい。

最後の一週間なんか並行して短編書きまくってたし。

どこからも賞賛が飛んできそうにないので、自分で自分を褒めておきます。

よしよし。

その代わり、体内時計がクラッシュしてまったく寝られなくなりました。横になってるだけってものすごく辛いんですね。刑務所にだけは絶対入りたくないと思います。

紙と鉛筆がついてくるなら別だけど。

 

とにもかくにも、一か月続いてきたのは、僕が尊敬する綾小路きみまろの言葉を借りれば、皆様お一人お一人の――

 

――前でやってる私の力です。

 

そりゃね。書かないと続かないからね。

ほぼ毎日Twitterの方から飛んできてくれる方もいたり(同じ人かどうかは存じませんが。もしそうなら有り難い話ですけれど)、なぜか二日前と昨日のアクセス数が馬鹿に多かったりと、不思議なこともあるものです。

僕が自分で一番不思議なのは、一切文体が安定しないことです。その証拠に、今日はいつもと違う感じを採用しています。

だからなんだ、と言われそうなことをともかく今までの人生でやってきたので、これからも非生産的なことに心血を注いで飲み干す所存であります。

その証拠に、また短編を更新したんだよ。馬鹿じゃないの。このどちゃくそ忙しい中でよ。今回のは、「ラブラブイチャイチャあまあまエロ漫画が好きとは言っても、なぜだか時々ちょっとハードなものを読んじゃうんだ」的なやつです。読めば分かります。文章は読み手に頼らないと話が進まないのでお願いするしかないんですが、読んでください。キャッチコピーと作品紹介もしっかり考えたよ。読み終わった後にもう一回読んでみてね。

小説(めぞうなぎ) - カクヨム

 

以下はいつもの感じです。

 

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よくDMMR18同人でCG集だとかゲームを買うのだけれど、例外なく『Read me』というテキストファイルが入っている。場合によっては『Read me!』と主張が強いファイル名だったり、『読んでね』とカジュアルな感じだったりするのだが。

この『Read』は命令形である。「読め」と言われている。その中に諸注意や遊び方が書いてあるのだから当たり前であるが(免責事項が書いてあることもあるから、ソフトのダウンロード時よろしくきちんと読んだほうがいいと思う)、これが本や論文のタイトルだったらものすごく鼻につくのだろうな、と不眠の夜が教えてくれた。

本筋に関係ないところに立つ標識だから、ちょっとくらい偉そうでも気にならない。というか、命令形の意味が脱色されて「読む」という概念の形骸だけを受け取っているんじゃないだろうか。

Read meの文脈依存性について考えていたら、窓の外が明るくなっていた。

『Read me, and it makes you sleepy!』なんて本があったら読んでしまいそうだ。

おはようございます。

実物の方がグロテスク

0時に就寝した。6時くらいまで寝られず寝返りをうちまくっていて、9時まで3割くらいの睡眠をしていた。

寝るなら寝る、寝ないなら寝ないではっきりしてほしいのだが、グレーな境界で意識がなくならなかった。おかげで恐ろしく調子が悪かったのだが、どうにか本日のきつい予定を乗り越えた。思ったよりはきつくなかったが、負担は負担である。

借金が1円だけあっても、何となく居心地が悪いでしょう?

 

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ちなみに、昨日また短編を書きました。何も考えずに書いていたらラブコメになりました。

小説(めぞうなぎ) - カクヨム

日記を更新した後に、新しい短編をまた一つ更新する予定です。

 

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一月ぶりくらいに街の賑やかな方に足を運ぶことになって、ショーウィンドウがクリスマスカラー一色にベタ塗りされていた。私は緑色が好きだから別にいいのだが、チキンを食べるでもなくプレゼントをもらうでもなく、同じように日々を過ごす中の一日に過ぎない。

サンタの人手が足りないなら手伝いでバイトしてもいい。

 

んで、近所のカフェが、軒先にモミの木を置いていた。

ネットがかかっていたので、害虫でもついているのかと思ったのだが、何のことはない普通の売り物だった。大の成人男性が一抱えできるくらいで、8000円くらいだったかな? 安いのか高いのか適正価格なのかは、クリスマスツリー相場に明るくないので断言できないが、実家にある化学物質100%の葉に比べて随分とくすんだ感じがした。

おもちゃのツリーがビリジアンだとしたら、本物の樅の緑は、タバコの灰が落ちたような色である。色気のかけらもなかったが、木、樹という感じは強かった。

朝起きたら、プレゼントよりも合戦で打ち取られた生首がかかっていそうな無骨さというのかな。

あと、よく燃えそうだった。

 

用事からの帰り道。絶不調で、そのうえお腹まで痛くなってきたので足早に家へ向かっていたのだが、家のすぐ近くにしばしば待たされる交差点がある。

何ともなしに車の流れをぼーっと歩きながら眺めていると、こんなくっそ寒いご時世にオープンカーを乗り回している一行が滑り込んできた。

寒そうだなー、と思ったのだが、ふと後部座席でこんもりと立ち上がる異物に気がついた。巨大なミイラでも乗せているのか。趣味が悪い。

視力が絶望的に悪く、おまけに夜闇に邪魔されて、立ち止まって目を凝らすことになった。

ボリュームのある白い物体は、ネット(というか網?)のかかったモミの木だった。一日に2本も原木を見てしまった。

乗用車にモミの木が積載されているところを初めて目の当たりにしたため、しばらくスタン状態になった。ドライバーと乗り合わせの愉快な仲間たちは、そんな私を見て笑っていた。

もしかすると、彼らは現代のサンタだったのかもしれない。

ネットがかかっていたのは、刻み海苔みたいな葉っぱがパラパラ落ちるからだろうな、と今更気がついた。

自家発言うなぎ

ログインすると勝手に日記のトップが開くのだが、『アヘ顔済ティッシュ』というタイトルとティッシュの写真を見て自分で笑ってしまった。

なんだこれ。

意味が分からない。

手ずから書いた文章のはずなのに、まるで全くの別物のように思えてしまった。

ものを作るにあたっては、それが最終目標である気がするけれど。

自分が作ったもので自分も楽しませることができる。人間ニュートロンジャマーキャンセラーってことだものね。絶対暇を持て余すことがない。

頑張ろう。

 

ちなみに、カクヨムの方に新規短編を公開しました。

小説(めぞうなぎ) - カクヨム

新しいTシャツの形を考える話です。何言っているか分からないと思いますので、一回読んでください。文字より会話劇に重心があります。

 

そしてやっぱり、昨日の記事は尾籠な話だから閲覧者が多かった。

「服を着るから服を着ていないのが恥ずかしい」理論はもっともだと思う。

皆気になるなら口に出せばいいのに。そこには勿論節度も必要だけれど、過度に抑圧してしまうとどこかで歪な形で噴出してしまう。

まあ、ティッシュの話だからね。吐き出してポイすればいいと思うよ。

ただ、「グルーヴ」という単語を検索してこのページに辿り着いた人がいたようなのだが、私がグルーヴと発言したのはDMMのオンラインえっちゲームの話をした日である。びっくりしただろうな。

 

微妙にハイテンションなのは、苛酷な予定とそれほど大変ではない予定の日程を取り違えていて、明日が苛酷な予定の日だからである。

うっかり。

 

一日に、それはもう数えきれないくらいの書籍が出版されているわけだが、波の中に埋もれて知らないまま過ぎていく本がごまんとある。どうにかこれらを活用できないかと妄想したのだが、とりあえずひとつ案を出しておく。

周知のように、毎年の恒例行事として、耳目を集めたワードに流行語大賞を送りつけたり、一年の世相を捨象して漢字一字に託したりというイベントがある。

あれを毎日、その日に発売される書籍のコーパスをとって実施すればいいのではないか。つまり、使用されている言葉の総計を取り、その中でただ1度しか登場しない言葉を「その日の言葉」として表彰するのである(ただし固有名詞は除く)。

現代の出版はほぼほぼDTMだろうからテキストデータを拾うのにさしたる苦労はないだろうし、売り出す側も「『5月19日の言葉』を受賞した話題作!」と言って売り出せるだろう。まあ、毎日受賞作が出るから年間で365冊の話題作が生まれるわけだが。

おそらく、タイトル(称号の意味)としては『1月1日』『12月25日』などが最も話題になりやすい。「しゃもじの見比べ方大全」「シラミの潰し方」みたいな、目的ありきのニッチが氾濫しそうな気もするが、案外日常レベルの語彙からランクインしてくるのかもしれない。

実施したからと言って、私に実益は全くない。