他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

naumakia

起きたらじとじと雨が降っていて、頭がぐじゃぐじゃになり、どんよりして起きられなかった。気圧のせいということにしたい。しばらく時間を空けてほうじ茶を飲んでいるが、加減を忘れてめちゃくちゃ濃く淹れたのもあるのか、たいへんうまい。これで夜寝られなくなったら目も当てられないというか、目を開けているしかなくなるわけだが、うまくて何かしらの負のフィードバックがないものというのはあまり存在しないのかもしれない。それこそSF、Super Foodである。本当に頭が働かなくて困る。部屋干しして湿気で咽せかえりそうだからか?

モンパルナス

左手親指の、爪の右上角っこのところ、解剖学的に名前があると思うが知らないので指称できない、手が乾燥したのか、それ以上のところまで行ってしまったのか、深く割れて痛い。皮というのは結構厚いので、これが果たして肉なのかまだ皮なのか分からないが、普段見ない深度であることは確かである。一日中ぐずぐずしていて、結局雨が降った。もうじき四月だが、随分と身に染みる。

大遡行

特に言うことも書くこともない。朝から晩まで、ぼんやりといつでも、すごく眠い。花粉症には眠気の症状もあるらしいが、それなのだろうか。本当に? 去年の自分がどう言っていたかさっぱり覚えていないので、参照することもできない。雨が降って寒かった。寒がりになった気がする。ぶくぶくと意識が薄れながら。

はだら

5年ぶりくらいに会う人がいた。わお、と思った。わあ、とは言ったかもしれない。見た目はどちらも変わっていなかったが、彼方は人生が3捻転くらいしており、流石だった。また5年くらい会わないだろうし、もう会わないかもしれない。どうなるんでしょうね。とにかく眠くて、いつまで寝ても変わらず眠い。焼却炉にずっとゴミを投げ入れ続けているみたいだ。埋まらない。

デルニエール

寝転んで文字を読んでいたばかりで、他に何をしたかあまり記憶にない。文字を読むという機能に傾注すると、それから離れるとぼーっとしてしまう。フィクションから戻ってこられていない、のだろうか。ぼーっとするにも種類があるということになる。もろもろ消化され切っていないので、特に言葉になるようなことがない。

この世を貫通するLaw

今日はキッチンで二度の悲劇があり、温めていた煮物の豚ブロックは脂身が爆発し、レンジの中に脂っ気を撒き散らした。圧力鍋で煮物を作りながら、どのタイミングで火止めればええんやっけかなとレシピブックを引き摺り出そうとしたら砂糖の袋を倒してじゃばあとややそこら中に散乱した。レンジの中を掃除したのは、ここに来て初めてかもしれないくらい、全く記憶にない。さつまいもをレンチンして爆発した時は、適当に撫でるだけで済ませたから、もしかして、事と時ここに至り、これが初めてのまともな清掃だった可能性がある。あるだけあるセスキを溶いた水をキッチンペーパーに含ませて貼り付けておき、忘れた頃に剥がして拭き掃除をする。まあ、見られるくらいにはなった。もともとこのセスキは何のために買ってきたものなのだろう。流しの掃除かな。流しも、まだ一度しかまともな清掃をしたことがない。どうにかなって、なってしまっているがゆえに。料理上手は掃除下手、掃除上手は料理下手という法則が一説にはあるらしいが、まあ、じゃあそういうことにしておきたい。

ぐすっ

昨日もそうだったかもしれないが、ぼんやりした眠気が頭の底に張り付いて、常にがんがんと眠い。寝付きが悪いでもなく、なんなら昨日はいつもより、眠たいので早く寝たくらいだが、それでも除去されなかった。意識を手放すように、訴えかけられているようだ。文字を読んでいると、意識が剥離して、眠気以外のことも楽になる。

真っ白におはよう

昨晩の不摂生が祟ったのかよく寝付けず、ずっと浅い覚醒状態で夜を過ごした。朝がぼんやり見えてくるまで、寝たような寝てないような感じだった。それから、すごくスプラッタな夢を見た。痛くて怖そうな夢だった。楽しい夢、というのがどういうものか定義できないが、人によってはパチンコでじゃらじゃら出玉が止まらないとかかもしれない、よくない夢を見たくはない。べちゃっと嫌な汗をかいていた。ただ、暖かくなって体温調節に伴う現象だっただけかもしれないけれども。ある程度の分量で本を読むと、何もやらなかったよりマシな気持ちになれる。

big bite

ものをもらった人に返与(多分こんな言葉はない)をした。予想より大幅に喜んでいたので、多少なりと時間をかけて選んでよかった。寒さはだんだんと身を引いてきて、包み込むような暖かさが顔を出していた。風呂上がりに、身体がぼんやりとした汗の膜に包まれるような感覚があって、着実にカレンダーは進んでいる。私がぼんやりしている間に。くたくたとした眠気を感じる。こういう時に眠ると、すんと寝られて気持ちがいいのだ。口の中を3回くらい噛んで、それが今日の心残りだった。

overfrown

あるところに入れていた荷物を回収しに行った。ロッカーの扉を開け、全貌をあらためた瞬間、仰天とも諦めともつかぬ気持ちになった。想像の2倍、ぱんぱんに本が積んであったからである。そういえば本をぱんぱんに入れたなあとは記憶していたが、その豊満は控えめに過ぎた。原因の7割くらいは、ほぼ全巻ある化物語シリーズのせいだった。その整った矩形は、よく整理されて、むんむんと赤色で資格を圧迫した。想定外だったので、結構な量を残して帰ってきた。再び整理に向かう予定だ。数年越しに自分の物欲と相対して、「も〜〜〜〜〜バカバカバカバカ!!!!!」と思った。

拘束繭

昼間に買い物に出ると、あまり見慣れない年齢層のヤングがうろうろしているのを見た。時期を考えると、卒業式も終わり、文字通りの放課となった、中学生か高校生の最終学年たちだったのだろう。もうそんな時期か。そろそろやらないといけないことがあるなあと思い出し、前回それをやったのが去年の春だったことを思い出し、もう一年経ったのかと愕然とした。つい昨日とは言わないが、3、4ヶ月前と言われてもまあそんくらいっすねと思えるくらい、現実感がなく、縮尺がない。やっぱり私の頭の時間スケールはつぶれている。高校の情報科目で、コピー機によるコピーを繰り返すと画像(情報)はどんどん劣化すると学んだが、私の毎日は日々うっすらと欠けてゆく昨日のコピペなのかもしれない。

うすい膜

三体の一巻を読み終わったが、おもしろいとかそういう感想よりも前に、すげえな……と思ってしまう。これがあと4冊あるのか、しかもこれから起こることが提起されただけでこのボリュームか、と。弩級という言葉はこういう作品のためにあるのだろう。独占出版権を、版面がかっこいい早川が獲得してくれてよかった。これを日本で出すなら、早川以外にないだろう。専門書籍の世界をちらっと覗いたことがあるが、〇〇ならここ、はどこにでもある。いつ読み終わるともしれないが、大航海に出た気分になった。

変な時間に眠くなった。普段捨てない種類のゴミを捨てると、これは本当に種類が合ってるんやろうか、持ってってもらえるんやろうか、言い知れぬ不安がぼんやりとある。最寄りの集積所は曜日や時間にかかわらずゴミが置いてあるので、自分の正当性、遵守云々についてぐらつくことが多い。使わないしほどほどに場所を取るのになんとなく捨て損ねてずっとあるものを捨てたから、ほんの少しだけ広くなった。次に掃除をする時、今回利用可能となったスペースを含めて整理しよう。ねむ……。

雨の頭身

冷たい雨が降っていた。今も降っているかどうかは知らない。そこそこ以上の雨が降るたびに、染みて濡れない靴が欲しいなあと思うが、雨の日を過ぎるとその思いを忘れるので、刹那の欲望としてずっとリストに乗り続けている。新生姜を食べた。甘酸っぱくて、普通の生姜ほどとげとげしいところはない。そもそもそんなに生姜を生で摂取するなよという話なのだが、好きなのでつい食べてしまう。味覚が鈍いのはこれのせいなんじゃないだろうか。雨のせいかおかげか花粉をそれほど感じない。いつものところに髪を切りに行き、今日はまたおばちゃんがいた。すげえ話しかけてくるので、私の得意料理がバレてしまった。トニックつける? いらない? マッサージは? していいね? よっしゃ。みたいな感じだった。あそこはマッサージをしてくれる人が二人いる。こんなことに詳しくなってどうするのだ……。

同時に起こる方程式

また物の値段の話だが、鍋の把手でそれを感じた。ティファールの鍋を握った時は、鍋を使ってする仕事に意識が向いて、鍋を持っているということを考えなかったのだが、アイリスオーヤマの鍋を握った時、あまりにも他人でぎょっとした。持っている、持たされている、とにかく意識に割り込んでくる。あと単純に持ちづらい。物としてするりと手に馴染むものは貴重である。貴重というか、探せばあるのだが、探す必要はあるくらいに、普遍的なものではない。手にしっくりくる、ということを考える時、いつぞやに見た、カービングの作品を思い出す。手と物の関係は、美術において永遠の命題のひとつだろうが、それだけを追求した作品もあるのだと思ったあれを。