人生で初めて、西友で買い物した。綴りは「SEIYU」だったが。私の頭の中では、どういうわけだか、SEIYUとUFOが関連付けられて登場してくる。理由は分からない。ざっと見るだけは昨日済ませていたのだけれど、私の西友へのファーストインプレッション、いや、ゼロインプレッション(またの名を思い込みと言う)は大いに間違っていたと言わざるを得ない。言わざるを得ない、という言い回しは大上段で偉そうな感じが拭えないから、もっとへりくだって、誤っていた風に言う。私が西友側に対して、高いハードルを設け過ぎだったのだ。成城石井とまではいかなくとも、ハイソに属するタイプのスーパーかと思って、思い込んでいたのだ。実態は、オオゼキとどっこいどっこいくらいのものだった。異なる点と言えば、ばかすかポイントが溜まるポイントカードがないくらいだ。価格帯の面で照らし合わせても、両者遜色なく大体一緒だった。これからしばらくお世話になるスーパーなのだから、まずはじっくりとねめつけ、真価を問う事を怠ってはいけない。昨日の敵が今日の友になりうるのであれば、昨日の友は今日の敵にもなりうるし、昨日の妻は今日のアイツの肉便器ということもないとは言い切れないのだ。不安の芽は狩り潰し、安寧の買い出しライフを送らなければならない。西友に対して思う所感を説明すると、西友広報サイドのキャッチコピーのセンス、これが痛く気に食わない。フォントも相まって、うざい。もう一回言うが、「ふふん」みたいなprofileが想起されて、うざい。「安いクセして。」「みなさまのお墨付き」の2つをよく覚えているが、私としてはすごく鼻につく。安いクセして(品質がいい)、みなさまのお墨付き(を頂いた商品であり、皆が買っている、つまりいいもの)という事なのだと思うが、どうも性に合わない。そこに目をつむれば、まあ、総合的にはあまり不自由しない品揃えだった。ただし、精肉周りはちょっといただけない。種類が少ないし、それほど安くもない。まともに肉を食いたかったら、ハナマサまで足を延ばす必要がありそうだ。あっちは精肉店だからね? 買って来た焼き魚を食べようとフライパンをIH調理機にかけたら、非対応材質(それとも形状?)だったらしくエラー表示が出た。ふっざけんな。実家からの段ボールが届くのを待つしかなくなった。食料としてグラノーラを買ってきておいて本当に良かった。
西尾維新『宵物語』を読んだ。どうあっても西尾維新はlinguistic trickstarだと思った。或いは、稀代絶代のストーリーテラーか。結婚式とか葬式とか、どんなスピーチをするんだろう。