カミソリで肌を切った。少し残ったところを、ぷりぷりと軽く弾いただけのつもりだったのに、走るような感覚があって、結局切れた。布団をかぶろうとすると、あごにちょうど掛け布団の天面が来るような位置で、絆創膏を貼った。何か考えた事があったのだが、溶けてしまった。つまり、詰まり、煮詰めると、内面を叙述しようとした際に、短い言葉に飛びついてよしとしてしまうような精神性とはやっていけねえなという感想で、それはずっと考えている事である。同じ事を別側面から眺め続けているだけで、私はその、それに繋がれた動物なのやもしれぬ。少しは体重が増えたかと思って脱衣所にあった体重計に乗ってみたら、53kgしかなかった。55kgはあるかと思っていたので、目玉がぴょっとなった。多分、10年くらいほとんど体重が変わっていない。恒定性の高い身体だ。