他愛がない

めぞうなぎと申します。文字の話です。日記が置いてあります。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

「身体の関係を持っても、私達、まだトモダチだよね?」

大体のゲームに実装されているが、フレンドシステムというものが苦手である。まず「フレンド」という言葉の示す柔らかさに居心地の悪さを感じる。「友達」でも「ともだち」でもないのは分かる。公式ページにデカデカと「友達システム搭載!」「ともだちシステム搭載!」とか書いてあったらダサいもの。いや、ゆるい空気感のゲームならいいのかもしれないけれど、私がやっているゲームはそういうタイプのものではないのだ。筆フォントに厳ついグラデーションと文字縁を付けて斜めに傾けて煽るような、そういうタイプのゲームだと、「ともだち」も「友達」も論外で、「フレンド」に落ち着くんだろう。心地悪くて、むずむずして仕方がないので、「知り合い」くらいまで程度を落としてほしい。知り合いシステム。よい。顔も知らない相手と繋がるにあたって、いきなり「フレンド」の距離まで踏み込まれると、うっ、となる。いくらオンラインでの交流が当たり前になろうが、関係性は段階を踏んで発展させていきたい、あるいは衰退させていきたい。知り合いシステムの導入。まずは知り合いとして登録し、一定期間・程度の交流を経ると、フレンドへの関係性変更が可能となる。それに伴い、交流用ツールが更に解放される。別に交流ツールがなくてもいいが、何かしらのメリットを付随させる。話を身近に落とし込めば、まずは相手の顔と名前を一致させて、それほどよそよそしくもない態度をとれる具合まで成熟すれば連絡先を交換する、というような感じだ。フレンドが苦手なのだ。自分からフレンド申請できないのだ。たまに勇気を出して申請を出すと、相手の方がフレンド数上限いっぱいでハネられたりするのだ。そのせいで、どのアカウントでも私のフレンド数は残り枠数ガバガバである。三世帯住宅より余裕がある。自発が不得手な分、誰かから申請が来ると何も考えずに承認する。申請相手が私より遥かにランクが下だったら、「俺を踏み台にして、お前はもっと高みへ至ってくれ」という気持ちで承認する。俺の事はフレンドなどとは言わず、カモとでも思ってくれればいい。行け、と思っている。色々ヘタクソなのを、しょうがないから放っている。「俺たち友達だよな?」とほざくアホの横っ面ははっとばす。

 

エロ漫画のテンプレート的表現として、女慣れ行為慣れしていない男が腰を振るアクションの擬音には「へこへこ」があてられる。よくよく考えると、なんでだよ、と思う。あなたが男でも女でも秀吉でも構わない、布団に覆いかぶさって、腰を振ってみればいい。……。ばすっ、ばすっ。……。ぽふっ、ぽふっ。……。どの辺が「へこへこ」なのだろう。もし今、俺の体の下に、肉塊があれば、ぱちゅぱちゅなりぱんぱんなり、何かしらの反発音が鳴るだろう。ずっずっ、とか、ずぼっずぼっ、とか、描き文字を入れるだろう。だが――へこへこが入る余地が、腰振りという行為の中にあるだろうか? どう頑張っても、俺はAV男優ではないので、2、3パターンくらいしか腰の動かし方を思いつかない。そのどの動きも人体の構造には適っていて、おそらく不自然さを示すのであろう「へこへこ」とは相容れない。どうやっても、あの「へこへこ」が腑に落ちない。エロ漫画に出てくる「へこへこ」は、行為に不慣れであるという事実を神の視点から指摘した、擬音の形をとったナラティブであって、その場に直接響く音ではないのではないか、と思った。思ったんだよ。

では。