他愛がない

めぞうなぎと申します。文字の話です。日記が置いてあります。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

ただの通路にアヴェニューと名付ける厚かましさ

あったかいんだか寒いんだか、天候がどちらに与そうとしているのかさっぱり分からない。朝、起き抜けはまだ寒い。日中は、部屋が日陰になるせいもあるだろうが、微妙に寒い。印刷しなければいけない紙ペラがあったので、コンビニに行くために外に出ると、やはり羽織りものがないとまだ寒い。プリントついでにコンビニの中を軽く見て回ったが、どうにもコンビニは好きになれない。スーパーで買った方が絶対安いじゃん、と思うからである。町にあるコンビニの諸店舗を、料金払込所かプリンターのある場所くらいにしか思えない。人生にコンビニが浸潤してくる機会は、おそらくないだろう。深夜に外に出たくない。寒いから。歩いて数分もないくらいなので、外出というよりは離れに足を延ばす程度のもので、しかしそれも寂しいというか、きっかけを見つけてはルーチンを逸脱しないと、永遠に山手線を続ける事になるぞと思ったので、適当に歩いてから帰る事にした。ここ一週間でよく行く方。特に面白いものはない。高田馬場ヴィレヴァンみたく、路上に(たぶん適法ではなく)商品がはみ出しまくったリサイクルショップがあった。リユース品のスマホケースが箱に投げ込まれて200円とか500円とかで売られていたが、他人が使い込んだスマホケースは使いたくないなあと思うのだが、どんなもんなんだろうか。密着と、体液の染み込み具合は、他のアイテムがそうそう比肩できるものではないはずだが、中古市場は存在するのかしら。というか、どこから仕入れてきたのだろう。ぶらぶら歩いて、ちょうどいい交差点に突き当たったので、少し戻って路地に入った。住宅街のしんとした感じ、雑多に建物が散らばって生活音が響いてくるだけの、知らない区画に立ち尽くした感覚は嫌いではない。洗濯物の干し方や、ゴミの捨てられ方から、なんとなく住民がどんな感じなのか察せるアパートがある。何が貼られていたのか分からないが、汚く跡が残ったまま使い続けられているドアがある。知らなかったが、学校もあった。普通、歩き回ればあるのかな? しょっぱい公園もあった。手洗い場の蛇口は、ハンドルが取り去られてただの排水溝と化していた。大層な遊具がなくても子供達は遊んでいるのだから、最小で必要なのは場所だけなのかもしれない。心に思うところありそうな、翳りのある顔の少年とすれ違ったりして、いつの間にか自宅付近に道が接続した。知らない場所を歩き回りながら、独り言を垂れ流している時間は楽しかった気がする。