他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

何一つにも不自由してしまう

都会が誇る水都ヴェニスは、私の家の風呂場から姿を消した。午前中に大家さんが水道屋さんを連れてきた。水道やらドアの建てつけやらを直しにくる業者は大概大家さんの知り合いらしく、そして漏れなく、親戚の集まりにいそうなおっちゃんばっかりが来る。別に私の方からできる事は一切なかったので、書類を書いてみたり手遊びをして時間を潰していた。終わったので呼ばれた。流れるようになったらしい。洗面台とバスタブ・シャワーフロアの排水が別らしい事を初めて知った。溜まってたのを取っといたからさ、とビニール袋の中を見せられた。尺骨とまではいかないが、それくらいの長さ太さの髪の毛と埃の塊がぼてっと入っていて、一体これはどこに詰まっていたのか不思議で仕方がなかった。排水管に引っかかっていたらしいのだが。まだ風呂に入っていないので清掃の成否如何は未知数だが、まあ業者が言うのなら大丈夫だろう。去り際に大家さんの(たぶん)娘が風呂を掃除していってくれた。俺なりに綺麗にはしといたつもりやねんけどな? 異物を引っ張り出すので汚れちゃったからとか、そういう理由だろうか。午後は特に何もなくパーっと過ぎて、日が暮れてから、そういえば買い物に行かなくちゃいけないじゃないの遅刻遅刻〜(食パンを咥える)だったのを思い出して外に出た。冷気の質がまた一段と変わった。吐く息が白くなるのはもう秒読みかもしれない。最近やけ食いしてないしマックのチキンナゲット15ピースとグラコロ(食べた事ない)でも食うか〜と思っていたのだけど、道中にすき家を見つけて、かの有名な食べラー・メンマ牛丼(中黒は実際に入っていた)をまだ一回も食っていない事実に戦慄した。食べねば。ねばねば。義務感に囚われてすき家に吸い込まれた。入り口にJKだかJCだかの3人組がいて、マックでもないのに、ていうかすき家なのに、そうか、晩だもんな、いやそれにしても多感なあの時期に「すき家行こうぜ!」ってなるのか? なっているからいるのだが。注文した。来た。牛丼の上にメンマが乗っている。ラー油がかかっていて、別皿で七味だか一味だかが添えられていた。看板に嘘偽りなし、食べるラー油+メンマ+牛丼だった。それを食べラーと略すワードセンスは、逆立ちしても一生私は手に入れる事ができないタイプのワードセンスかもしれない。要するにラー油の味がついたメンマ乗せ牛丼で、肉を食うのにメンマをどけ、飯を食うのに肉とメンマをどけと、思ったより食べづらかった。一味もかなり主張が強く、味の均衡を乱してくる。でも、何て言うか。癖になる統合失調感あるね。