他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

移動販売の値域

新品のオリーブオイルを開栓するにあたり、オリーブオイルとはいい匂いのするものであるとの先入観に侵されていたため、フタをプンッと引き千切って芳しい香りを期待しながら鼻を近づけた瞬間に「無」が立ち上り、要するに何の匂いもしなかったので「????」となってパッケージを凝視した。エクストラバージンオリーブオイル。エキストラ? バージン? オイル??? その辺の処女を拉致する突撃系制作会社のAV? それのオイル? どういう事? 2秒くらいの間に全てが頭の中を駆け巡り、結果よく分からず納得できなかったので混乱ずくのままとりあえずフライパンに油を引いた。エクストラバージンとは、オリーブオイルにしばしば引っ付いてくる枕詞であるが、これの構成がエクストラにバージン(副詞+形容詞)なのかエクストラかつバージン(形容詞+形容詞)なのか分かっていない。マジよ、マジマジの一番搾りなんよ、信じてちょとの意味を込めてバージンにエクストラがついているのか。その辺のオリーブ引っつかんだやつの一番搾りです、なんて言われても全然訴求性がないし。鍋とは少し距離を置いて、互いの事を思いやり関係性を大切にするためのクールダウン期間を設けたため、野菜をオリーブオイルでぺちぺちに炒めているのだが、確かに立ち上る煙は、終わったサラダ油よりは幾分かいい匂いがする錯覚に囚われそうになるが、やっぱりお前大して匂いしねえな? 未だにすき家吉野家を視覚情報的に識別する事が困難なのだが、近くのすき家を通りかかって、あのメニュウが復活している事を知った。以前の名前は食べラーメンマ牛丼だったはずなのだが、今回はさっぱり覚えられない名前に変貌していた。ラー油が四川風のなんちゃらかんちゃらとか書いてあったが、本質は同じなので大した差異にはなるまい。前に見かけて、そのどうしようもなさにどうしようもなく胸がときめいたのをつい昨日の事のように思い出すが、再び賞味のチャンスが巡って来たという事になろう。今回は行くだろうか。胸に手を当てて自問自答してみても、一切自信のある返答を与える自信がない。行くのかな。すげえ気にはなるんだけど。ただ牛丼にメンマ乗っけてラー油かけただけで季節の新メニューぶってでかい顔してるわけだからね。以前、紅生姜を、牛丼が紅色になるほど盛りっと乗っけている人を見たのが忘れられない。まるで、牛丼が紅生姜を食べるための口実になっているかのようなあれを。