他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

一寸の虫、五分に渡るロングシャウト

雨が降っていたので寝起きが最悪だった。目を開けて、なんだか部屋が薄暗くて、ぱたぱたと聞こえて、身体の血液が後ろ半分に淀んでどっくんどっくんと流れている感覚があって、おぼろな脳味噌の自覚がさらに正体を眩まして、うーとかあーとか思っていた。あまり寝付けず、ああでもないこうでもないと体勢を入れ替えている最中に、怪しい音がすると思い半分の確信を抱いて窓を開けるとぱらぱら降っていた。夜に干した洗濯物が、たちまちのうちにダメになるところだった。洗濯物のサイクルを間違えたので、意図せず上下真っ黒の服になった。外に出るときの上着も真っ黒なので、ものすごいモノトーンになった。300円払うと雨が止まる装置があるならば、300円入れる。雨の日の雰囲気は嫌いではないが、雨の日はどうしても好きになれない。低気圧に弱いとか、そんな感じのあれなのだろうか。玄関先で大量に溜まっていたゴミの第一波を搬出した。玄関チェストの上が綺麗になったかと思ったら、居住区の行政が求めてもいないしいらんのに広報誌を二部突っ込んできていて(10月のものともうひとつで、多分去年のものだろう)、まったくの綺麗ではなくなってしまった。いらないものはいらないからいらないものなので、しかも2020に向けてうんにゃらかんにゃら〜とか、ゴルジ体の直径ほども何にもないそれについての宣伝を入れてくるなと思った。雨が染みて、ごわごわになり黴が生えていた。知らん。やろうと思いながらやらず、やらなきゃいけないけれどやらなかったやらなければいけない事に少しでも進展を見出そうとして、一工程2クリックで終わる作業を3回やっただけで魂がガス欠を起こして、結局ぽけっとしていた。バイタリティという言葉のあれそれを考えては、あぁ……バイタリティ……となって、それ以上は特になく終わる。衝動と、その間歇が止まらない人に、やはりどうしようもない憧れの念みたいなものがある。内部エンジンの稼働がほぼ休みなく続く稼働するタイプの人、と言うのか。掲げたい旗も広めたい教条も取り立ててない、コンパートメントなメンタルをしているから、あの行動的とは違う憑かれたような別種のモチベーションに視線が惹かれる。頭の中に、systemがなく、飛び飛びに寒村がかろうじいて息をしているくらいなだけだから、ぎちぎちに絞りがいのある原料に血反吐を吐いているのが、羨ましいとか、ないものを求めてしまうとか、そんな感じ。