他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

ハイパー蔦植物

そういう日だったので洗濯物を干したが、一日太陽が照る事はなかった。昼に、ちょっとぶっ倒れて仮眠していたから、その間にちらと顔を覗かせるくらいの事はあったかもしれないが、ずっと雲が厚く張り詰めていたのだと思われる。十秒にも満たないくらいの時間しか空を見ていないので想像だが。売り場の隅っこに置いてあったマンゴージュースが、よく分からないがすごくおいしい。原産国は、確かモロッコだったと思う。マンゴーの概念をそのまま絞り出してカラー値にしたようなオレンジ色をしていて、若干の粘度があってたくたくとしている。飲んだ後に、喉の奥の方に、甘さの足跡が持ったりと残り、しかしその仕方が好ましい。砂糖や甘味料の甘さが駆け抜けると、口の中全体に最後っ屁が反響してぐわんぐわんするが、これは喉の奥だけでじっとしていて、丸く収まったままでいる。税込でも200円くらいしなかったと思うが、味の割にめちゃくちゃ安いので良い買い物をした。おそらく同じところから出ているパイナップルジュースも飲んだ事はあるが、私がパイナップルの持つ酸味がそこまで好きではない事もあり、おいしいジュース程度に留まっていたが、マンゴーの方はとてもよい。軍需物資みたいな、堅物でモスグリーンっぽいパッケージがごてごてしている。イギリスにいる時、売っているジュースを色々飲んでみた記憶があるが、あれは一体どれが美味しかっただろうか。そこにいる人が"nasty"と表現したオレンジジュースの、全くオレンジではない、存在自体が紛い物みたいな味のする液体については覚えている。あれはおいしいおいしくないではなく、摂取したくないというのが正直なところであったから、何をどうしたらああなるのか知りたいものである。ラベルを覚えていないので、またいつかどこかで会うかもしれないが。その時は、同じ形容詞で腐してやるつもりでいるが。ヨーグルトがちょびっと残ったまま冷蔵庫で大人しくしているのを思い出した。ヨーグルトを買って来ても、2、3回掬い出すと、それっきり存在を忘れてしまい、乳清が出て強張ったそれを砂糖とねりねりするのがいつものルーチンになっている。毎回こうである。私が、ストレートで、買った翌日から毎日consumeして、途中に無駄足なくヨーグルトを費消しきった事があるだろうか。今も絶賛忘れているし、そして明日の朝も忘れているだろうし、なぜかレタスとキャベツを同時に買っていたため、ジャンルが被って消化が間に合っていない。