頭がいてえ。治らない。晴れたらマシになるのか。今日はちょっとだけ雨が降らない時間があった。降らなかったところで、びちょびちょで洗濯物も干せなかったし外にも出たくなかったからいいのだけど。部屋が洗濯物で夥しい。衣類を部屋干しすると、部屋が廃墟になったような感覚があってきらいだ。ぼろぼろになって、綻びてワッペンみたいなものがあった場所がぱっくりと口のように開いているバスタオルの裾がそう思わせるのかもしれない。ぐったりとして生気のない物体に空間の主導権を握られ、押しつぶされるような感じがするからかもしれない。あるいは、この湿っぽくてカビのような匂いが、単に。飯を炊こうと思って、結局ずっと忘れているし、炊こうにも、大して残っていなかった。ずるずると、引きずるような呼吸だ。濡れて憔悴した洗濯物の、なんだっけ、なんて書こうとしたんだっけ。こうして見ると、持っている服は、全部暗い色だな。赤、赤。イギリスのH&Mで買った、身の丈に合わないめちゃくちゃでかいワインレッドのパーカー、パーカーだっけ、は持っていた記憶があるけれど、あれは結局どうしたんだっけか。捨てたか。それとも、どこかに埋めたままなのかしら。似合わなかったし、身体にも合わなかったし、あれをなぜ買ったのか、なぜ着たのか記憶にない。意に添わぬ服を着ていたのは、珍しい記憶かもしれない。やろうと思っていた事は、やっぱりというか、やらなかったので、明日やる事にする。明日は、やるだろう。そういう日だから。だめだな、言葉が出てこない。寝るか。寝られるのか。寝られるかな。