他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

電源が増えた

あまり罵倒語のレパートリーを増やそうとは思っていないが、「掃除機の脇の下みたいなにおいがする」という言葉を見ると、人生で一回くらい使ってみたいと思ってしまうのは、私の性格がひねているからかもしれない。ガイドシリーズを読み始めたあたりから、毎日22時くらいにはお布団に潜り込んで、日が変わるくらいまで本を読むようにしているのだが、何かを悪く言う時の手札がみるみる増えていて、困ったような嬉しいような気持ちになる。遠回しな悪口も悪口であるわけだが、距離の遠近問わず、よくもまあこんなに色々と考えつくものだわねと笑いながら読んでいる。昔、ラテン語の悪口雑言ピクチャーブックみたいなものをイギリスで買ったが、ラテン語さえ覚束ないのに、それを英語に訳されたところで、これはもしかしたら「クソ野郎」と言っているのかもしれないが、その程度が「あばずれ女のひり出したクソ野郎」なのか「靴の裏にひっついてきたクソ野郎」なのか、どの辺のスタンダードにあるのか分からなかった。そもそも、罵詈雑言というのは、他人に対して強い指向性を持たなければ言おうとさえ思わないものだから、独り言でそれを考えるのが趣味であるという人がいたら、それはそれで素敵な趣味だと思うので大切にしてもらいたいが、私には向いていないかもしれない。まあ、面白い事を書かなければ死んでしまう人間というのは確かにいるのである。で、本屋に行ったら、ついにガイドシリーズ1〜5巻が揃っていた。背表紙に『ほとんど無害』の字を認めた時、瞬間的に視力が2.0に戻ったのではないかと思われた。大喜びで本棚から抜き取り、心の中でスキップとハミングを同時にしながら他の棚を見て回った。自覚すると驚くほどに心中浮かれており、私でもこんなに楽しそうにする事があるんだなと我が事ながら意外であり、魂がすっぽ抜けて天井に頭をぶつけるのではないかと心配になる程だった。そうなるほどよい本に巡り会えたのは今年の褒めるべきところなのは間違いないし、かつて先輩が言っていた四方山話をなぜか覚えていた脳味噌にも感謝せねばなるまい。ミスドでドーナツをいくつか買って帰ったが、オールドファッションシナモンだけが他のオールドファッションに比べて減りが悪いのが気になった。私はシナモンがだぁいすきだが、苦手だという人に会った回数の方が多い。ねじりドーナツだか、こねつぶしだか、短冊形のこんにゃくの真ん中に切れ目を入れて何回か捻り返したような形のやつ、あれは意外と美味しかった。