週頭から抱えていた用は終わった。さっくり終わった。実際書類を持っていくと１分かかったかかかっていないくらいかで終わった。揃えるのが面倒だっただけだ。やらなくてもいい事ならすっ飛ばす方が多いが、金が絡んだ事なので流石にやった。残念ながらというか当然ながらというか、金はあっちを向いてもこっちを向いても顔を出してくる。金は天下の回りものだし、地球は丸いので、どこもかしこもくるくるしている。基本的に、私が目にした事のある通貨は、最低一種類は丸い形状のものがあったが、ひとつもその種を含まない通貨はあるのだろうか。四角いのしかないとか、三角のしかないとか。銀河ヒッチハイクガイドには、くっっっっそデカい三角形の最低通貨単位があって、取り回しが最悪なので用いられた事は一回もないみたいなエピソードがあった記憶がある。どれくらいデカいかというと本当にデカかったのだが、あの作品のホラインチキは規模のスケールがおかしいので、適切な例えは同作品の中にしか見出せない気がする。昼、ふらっとミスドに迷い込んで、適当にドーナツ３つくらい食べよと思った。食べようではなくて食べよであって、とてもいい加減な心持ちだった。ハニーのオールドファッションと、チョコレートと、そこまで取って、どうにも妙ちきりんなものが目に入った。形ではなく色である。後ろに並んでいる５人組くらいの、最年長らしいおっさんがつまらない話を大声でしていたが、それもややどうでもよくなるような妙ちきりんなものが。青いものが。青いポンデリングが。青？ 食欲減退色として著名なあの色が。正確には大体水色だったが。ソーダシュガーみたいな名前のついたポンデリングがあった。青い。今年の夏くらいに食べた、ソーダパンを思い出す。コッペパンの真ん中を割って、生クリームとソーダジェルみたいなのを流し込んだあれを。ミスドでドーナツを買う時は、ひとつは必ずポンデリングを買っている。多分食感が好きなのだと思う。青いポンデリングは、悪くなかった。表面がシュガーレイズドみたいなのではないから、粉末の砂糖がサラサラ溢れるのが若干気になるが、ソーダっぽい味と、砂糖部分のしゃりしゃりした感触とポンデリング本来のそれとの相性があり、一回は食べてもよい。二回目以降は好きにすればいい。八角とか蜂の子とかと同じ感じだと思う。夜は、チーズとペパロニが乗ったアメリカンピザを食べた。ただしょっぱかった。これがアメリカなのか。
