他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

座り果てている

この家に越してきておそらく4年目くらいだと思うが、それくらい経って、ようやくカーテンを買った。私という人間が、めんどくさいと思う事に対していかにマインドリソースを割く事を厭いに厭っていたか、この一事で容易に知れるというものである。かつて利用した倉庫の人がくれたメジャーでカーテンレールの長さならびに窓の縦長を測り、書くものがなかったのでレシートの裏に記した。カーテンというものは、精肉店のように、長さいくら、丈いくらでちょんぎっての計量販売だとばかり思い込んでいたが、確かにオーダーメイドカーテンだとそんな感じではあるのだろうが、すでに規格で作られた、パッケージのカーテンの方が圧倒的に多かった。好きな色だし、緑色にしようかと思っていたが、夜闇に緑色がのっぺり浮かび上がるのはなんだか嫌だったので、やや荒手な生地で茶色系のものにした。オールステンレスのピンチハンガーも買った。諸々の点で機能的なのではあろうが、なんとなく、線が細くて金属光沢でぴかぴかしているので弱そうだ。帰りながら、どうしてこんなに頭が重いのかと思ったら、内圧で圧潰したいという欲がぶつぶつと湧いてきて、あぁ、また浮き沈みの波が来たのかと思った。本を読もうという気持ちが、うっすらさらさらと磨耗していたので、分かっていた事ではあるのだが。カーテンを設置した事で室内環境が改善されたかどうかについては、まだ分からない。毛布は買わなかった。耐えられなくなったら買いに行けばいいと思った。