他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

結局は5と7か

筒井康隆『陰悩録』を買った。角川文庫の棚で立ち止まって、そういえば持ってない(大学生の時に買ったかもしれないが、引っ越しの際詰め込んだ段ボールのいつかどこかに埋もれて分からない)し、今まで気付かずに通り過ぎていたのかな、と思った。表題作になっている短編が読みたかったのだ。風呂の浴槽の排水溝にきんたまが吸い込まれる話だ。これ以外の描写でぎょっとするようなものが出てくる短編だが、なぜかこれは、筋の大体を覚えていた。ほとんど合っていた。他の収録作も面白くて、特に「郵性省」なんかはすごい。しょうもないが。なんとなくだが、服装にも文脈というものがあるんだなあ、という事が感覚で分かってきたので、ユニクロでシャツと、ジャケットを買った。私は物覚えが悪いとばかり思っていたが、物分かりも悪いというか、どっちもものすごく遅いのだろう。特に来ていく場面を思いつかないが、無いよりはマシかと思って買った。自分でも理解できない行動原理だが。新しい服を買っても、身体に馴染んだ服をつい引っつかんでしまうから、洗濯物置き場の下の方に埋もれている。買ったけど買った事を完全に忘れている服は少なく無いと思う。あんまり服そのものを買わないのに。見た目はちゃんとしているなあ、とこれについては目の肥えていない私の感想だが、縫製を見ると、あぁ、ユニクロっつっても、あるいはユニクロだから値段相応だなあ、との感もある。しかし、ユニクロは大概のものが適当に揃うから便利だ。昔H&Mで買って、ゴムがでろでろに伸びている真っ黒な長袖のTシャツはサイズ感を失ってとても着易い。伸びまくって生地が余るからシルエットが正体を失うが、私の性格にはよく合っている。天気予報が向こう一週間曇りと雨の嬉しくないババ抜きを強要しているので、洗濯物が気持ちよく乾かないし気持ちよく洗濯機を回せない。窓の屋外側にカビがへばりついていた。もう梅雨か? 部屋の中でどうにも湿っぽい匂いがとぐろを巻いているから、一日でいいので、パッと晴れてほしいものである。また本が増えたので、机が汚くなった。こうしている間にも戦争があるし、政治の大局がアホな方に向かっていると考えると、世界はでっかいなと思う。あまりにも、存在しうる可能性の手札の数が増えすぎて、主語が薄くなっている。でっかい言葉を使う相手に対しては、眉が唾で溶けてなくなるくらい、べったりやって、臨むのがよい。狐や狸も悪辣だが、人間が一番加害が多い。破礼