他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

誰のためならお金を払えるの

寝る際の痛みはなかったが、腹痛が尋常ではなかった。一時間に一回くらいのペースでトイレに行き、もう絞るものもないのに、カスみたいなものをひり出していた。奴隷と菜種油は絞れば絞るほど出るという言葉があるが、腹痛の前世は暴虐領主だったのではあるまいか。あんまりにもしんどく、そしてあんまりにも無い袖を振るので、半日足らずで切れ痔のようになってしまった。トイレットペーパーで優しく撫でるのさえ憚られる。ソフトタイプのやさしいトイレットペーパーについて、その存在意義を身をもって実感した。腹が痛くて日がな腹が痛え腹が痛えとうずくまって過ごしたくせに、今日に限って、いや事前に予定が決まっていたのだから誰を恨む事もできなくて、二回も外出して人に会わねばならず、そして両回とも食事を奢ってもらっているのだから私という人間は一体何を考えているのであろうか。どちらも腹が痛いと言っている人間が食べる類のものではなく、それ自体はおいしかったので満足しているのだが、体調が万全な状態で食べたかったなあとの思いも同じくらいあって、しかしそれにつけても腹が静かに鈍く痛く、今日考えた事の8割くらいはこれだったんじゃないか。今日も満足に寝る事は叶わなさそうだ。