他愛がない

めぞうなぎと申します。文字の話です。日記が置いてあります。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

シースルーの寝具セット

ゴミ収集車が来る前に起きたのに、ゴミを捨てるのを忘れていた。だいたい、3週間くらいはゴミを捨てるのを忘れている、ような感覚があるが、そんな前の事は覚えていないので分からない。使い終わって空っぽの、ただかさばるだけの洗剤の箱も2つ、洗濯機のそばに安置されたままになっているが、早急に手を下し引導を渡してやらねばならないと思う事がないのでずっとそこにある。洗剤の顆粒に埋もれたスプーンは、小さい頃はお風呂場でのおもちゃになっていたものだが、成長してしまうとただの計量スプーンである。洗剤の箱の中に洗剤が入っていて、そこまでは自然な状態だが、この調和の中にあるプラスチックの無愛想な計量スプーンって、よくよく考えるとかなりイレギュラーな物体なのではないかと思う。異物である。洗剤の箱をあらしめているあの厚紙はけっこう丈夫そうだし、ペーパー製の計量スプーンを作って中に放り込んだ方が安上がりな気もするが、そうでもないのだろうか。濡れた手で触っても、プラスチックなら大丈夫じゃろがい、という事なのだろうか。分からないけれど。今日も用事があって外に出た。昨日もあった。明日もある。こんな、3日も連続して外出の用があるなんて珍しい。今日の要件も、想定の半分はおろか三分の一で終わった。正直こんなもんなら足運ばんでええやんけと思ったものの、Dasein(そこにある事)の意味は両の腕で抱えきれないほどに広い。わざわざ外に出た意味はあったのだと言い聞かせておく。帰りに、ラーメン屋に行った。人に「あそこに人気の店があるらしいっすよ」と吹き込んだものの、自分がその店について全くなんにも知らない事を悔い改め、情報を流すにはまずこちらが確たる手触りを心得ておかねばならぬと自戒したからだ。昼時ど真ん中だったので多少並んでいた。ラーメン屋なのに、店のそばに立っていてもスープの脂の匂いが漂ってこない。そっち系ではないのだろうか。あるらしいっすよインフォメーションを吹き込んでしまったその人に、今度はきちんと中身のある情報を伝えられるよう、看板メニューと定番トッピングみたいなのと、一揃い注文したら1000円を超えた。500円で食えるラーメンがあり、袋麺に至っては60円くらいだが、店舗に行って直接体験する事が重要な事もあるのだ。人生の取材費だと自分に言い聞かせる。粉っぽさを残してくにくにと歯で押しつぶせる麺で、面白かった。昨日再確認したはずの、初めて行った店で大盛りを頼むべからずという経験則を本日もガン無視したので、夜はお腹が減らなかった。