他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

鳴いて撃たれた雉を撃って泣かす

朝目が覚めると、左手人差し指の皮がべろりと剥げており、真皮質より下の生肉がごっそりと露出してただ触れるだけで手を思わず引っ込めるほど痛くなっていた。眠っている間に手荒れの箇所を掻きむしった結果なのだと思うが、これはたまにある事とはいえなかなか酷な話で、とにかくひたすら純粋に痛いし痒いし、かばう術もないので降参した。ポケットに手を入れるだけでも人差し指は接触の機会がごまんとあるのだから、日常の場面場面に痛みが挟まれる事となった。宿にまともなキッチンがないからどうしようかと思って、歩いて着くまでにある店を適当に選んで朝ごはんとした。しかしよく分からん店がいっぱいあったので、せっかくなので比較文化論と洒落込もうと思い、マクドナルドに入った。人生の程度が高くなりすぎると、薄めるために注ぐ生活の希薄。こちらのマクドナルドは、朝ではハンバーガーを売っていない。ベーグルと、パンケーキ。それでほとんど終わりだった。マフィンはある。挟んであるものを朝から食べるともたれそうだったから、パンケーキ&ソーセージなるメニューがあったのでそれにする。どれくらい甘さが異なるのかも気になるから、マックシェイク(チョコレート)もつける。待つ。少しして来た。そもそもマクドナルドでパンケーキを食おうと思った事がない。着いてから取り出すと、平たく広がった防水の皿に、パンケーキ3枚と薄い肉の板(これをソーセージと形容するらしい、ふうん)が乗っていた。適当に、チキンナゲットについてくるソース容器の倍の深さを誇るメープルシロップを垂らしかけて、プラスチックナイフとフォークでもちもちを千切って食べた。不味くはなく、美味しいと評してよいのだけれど、俺はこれをマクドナルドで食べるのかという疑問が残った。肉の板は日本よりはるかに美味しかった。そこは流石に。シェイクは「あ、健康にわる〜い〜」と感じる甘さをしていて、環境に配慮した紙ストローがもたらす吸引しづらさが断続的に甘味のカタマリを運ぶ。異国のマクドナルドだ! 夕食は、困ったのでケンタッキーにした。よく考えると朝夕でジャンクしている。身体に悪い。オリジナルチキン2ピースとポテトのセットに、ポップコーンチキンというサイドがあったのでつけた。鼻くそみたいなサイズの骨なしチキンみたいなやつがポップコーン容器みたいなやつのミニチュア版に10個くらい入っていて、これはそれなりに目新しく美味しい。全く頼りない食感が、これは本当に肉なのかという疑問を頭の中に警鐘するが、それはまあ無視してよい。チキンの味付けは日本より薄いが、残った油がかなり多く、一度つまむだけで指の腹まで優にてらてらになった。ポテトはしっかり一つ残らず皮が残った本格派で、私はこっちの方が好きである。で、レシートを見ると、俺が注文したアップルアンドブルーなんちゃらジュースはどこに入っているんだ???