他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

遠足におやつを持って行きたいならまず300円払いなさい、話はそれからです。

魂と塊は、字面上のシャレで使いやすい二文字なのだが、翻訳という行為を考える際に、ある言語のこういう側面を、果たして翻訳先の言語に写像できるのかと考えていた。この二文字のセットは、できる事が分かった。分かったというか、気付いただけなので、何も考えていないのだが。soulとsoilを並べて、「uとi以外は同じ要素でしょう、こんな感じの、ちょびっと違うんだけど全く違うものになるやつなんだよ」と説明できる。ついでに、魂/soul—塊/soilという、言葉の概念上意味が非常に近しいものでセットが組めているので、そこも我ながらポイントが高い。こういう事を極限まで突き詰めると、柳瀬尚紀の翻訳した『フィネガンズ・ウェイク』(未完に終わってしまったと記憶している)みたいになる。私は、ひとつの好例を見つけたのでよしとしたい。マクドナルドで、スパビーが新発売された。スパイシーチキン略してスパチキが先達であり、同路線の商品としてスパイシービーフ略してスパビーが出てきたわけだ。この世でおいしいと思ったものを100個挙げなさいと言われたら、スパチキを入れるくらいには好きなので、じゃあビーフになるとどうなんだろうなと思ったので、両方食べた。結論から言うと、スパビーはあまり好きではなかった。スパチキの良さは、あの頭悪い味がするソースと、チキンのサクサクした食感、さらにそれが合わさったあったかい駄菓子みたいな感覚にあると思っていて、それがビーフパテになると、食感のなさ、食べ応えの減衰を招き、また、パテ自体の味付けとスパイシーソースの絶妙な合わなさが、口の中を微妙にした。50〜60点あたりを推移する感じだった。スパチキが始まりにして、そしてあれで完成されているのだと分かってしまった。残念なような、そうでないような。今日はメニューをよく見なかったが、マックシェイクの黄桃味はまだ売っているのだろうか。黄桃みたいな味がして、別にピカチュウを起用しなくても売れそうなものだったが、どうなったのだろう。限定フレーバーのマックシェイクを賞味していると、レギュラーのシェイクの味たちが微妙に思えてくる。あの味の単一さ、全く本物ではない紛い物らしさが彼らの魅力ではあるのだが、それと美味しさは別の話なのだと説得されてしまったかのようである。今までによかった限定のやつは、ラムネ、プッチンプリンあたりが好きだった。もしかして、私の味覚は思うより幼いのかもしれない。