他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

欲望に忠実な欲求

だいぶ疲れたので、今日はもうなんでもいい。透明に透き通った方ではなく濁りと夾雑物がある方の疲れだから、それらを網ですくい取って灰汁を掃除する方がめんどうくさい。まぶたの裏で乾いた音を立てるチリみたいなゴミの存在を感じるから、まばたき一度ごとに少しずつだんだんと視界を削られていき、残りがなくなったタイミングでぷつりと糸が切れてZZZになりそうな気がする。今までiPadを弄ってみたり弄ってみなかったりしていたのだけれど、そろそろ中に溜まったデータをパソコンの方にも欲しくなり、ケーブルを双方に挿したり抜いたりネットワークに存在を確認しようとしたり色々試みたところ、デスクトップのメニューバーみたいなところから抹消していたアプリだったりなんだりが必要だったり必要じゃなかったりして、便利だが便利じゃないなと思った。スマートだがクレバーじゃない。はちゃめちゃに登りやすい階段も、それはそれですごいのだが、登り始めるのもはちゃめちゃに敷居が低い階段でもあればそれはもっと素敵な事である。けれど、素敵である事はとても難しい。そもそも素敵の「敵」とはどういう意味なのだろう。まずそもエネミーの意ではないだろう。ないだろうが、巡り巡ってエネミーの意かもしれない。言葉は分からない。追いかけても追いかけても姿形を変えて声色を変えてぴょんぴょん飛び回るから、肺活量のない身では肩で息をして顎を出さなければいけなくなる。そもそもそこまでして追いかけなければ追いかけたい対象なのだろうかと暗雲とアロマミストとその他もくもくした系のそれらが立ち上って意思を濁らせるが、あれがなければ世界を叙述して逃げるなり捕まえるなり、自分なりの実体として切り出して味を確かめてみたりだとかそういう事ができなくなる。五感のうちほとんどを奪われたような状態になるだろうから、見たものも聞いたものも触ったものも味わったものも全ては一度そこで入国審査と税関を通ってから入って来てもらわなければ困る。たまにそれらを蹴破って猛然と砂嵐を蹴散らかして呆然と取り残して去るのもいて、あれはあれで好きなので顔だけ覚えて入国スタンプを押す。眠いので、多分適当な事を言っている。疲れてへにゃへにゃで、肝臓がアルコールに勝てなくて翌日に軽く響いている状態がこんな感じなのだろうかと想像を働かせる。誰しも誰にも言えないプロトコルを動かして生きているはずで、自分も例に漏れないが倫理とか道徳とかはそういう部分で侵犯して仮想の充足領域を満たすのだ。