他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

corollary on the heaven

意識がぽっと海面に顔を出すと同時に、ぴちゃぴちゃと全てが濡れる音がし、「あぁぁ〜もぉ〜〜〜」と落胆して思わず二度寝してしまった。目覚ましに気がつかないほど今日の眠りは深かったようだが、その深さに負けず劣らず落胆の具合も深刻である。そこまで外に出る用事があろうがなかろうが、雨が降っているというその事実ひとつで一日を過ごす姿勢がプラスなものになるかマイナスになるかが左右されるのだから。水たまりの中に浮く落ち葉程度の自己重量しかない意志だが、とみに冬は、雨が降ると寒くなって寒いので勘弁願いたい。雪が降ると、雪は冷たくて寒いものというイメージが内面に定着しているから甘んじて寒い寒いと唱え続ける事ができるのに、雨はどちらかと言えばそれに濡れて結果的に寒いという方だから、直截的に怒りをぶつける事ができない。寒ぅーい、けど寒いのはお前のせいだけどお前のせいでもないところがあるようなないような……もにゃもにゃ。振り上げた拳を、口をもぐもぐさせながらゆるゆると、フリーフォールに鼻で笑われそうな速度で、実は拳なんか上げてなかったんですよと誤魔化すようにゆっくりと、こっそり下げてしまう。感情の始末ができなくてタチが悪いから、雨は嫌いなのだ。食事と排泄が下手くそなのか? 押入れに無理やり突っ込んで容積を圧縮していた半纏を引っ張り出してきた。理由は寒いからである。とりあえず膝に乗せておけば下半身はぬくぬくで、頭寒足熱か、そんな感じのスローガンを実践しているわけだが、上半身が普通にただただ寒い。冬の露天風呂で半身浴する人間がどこにあろうか。寒中水泳なども現に存するわけだし一概に言ってしまうと元も子もナッシングにしても、上に着るまともな衣類の数がそもそも足りてねえという事実を何度目か分からないが再認識してしまった。何回服を買いに行こうと思った事か。そしてそれを何回思い出し、何回うっちゃり、何回忘れ去った事だろうか。やる事の階層化と実行能力がオメメだな。いっぱい肉を買ってきていたので、それをポーションに分けてラップに包み冷凍庫にぶちこむ作業をやった。豚のすね肉が面白い処理のされ方をしていた。鶏モモの精肉をバラす時、いつもいつも、汚い黄色をした脂を摘出するかどうか迷う。とても健康的とは言えない色をしている。ちょっとだけ湧いているのも、病巣みたいで気持ち悪い。目につく限り、あらかた取り除いて脇に置いておくと、悪の存在感の大きさを、ハナクソみたいなそれらから感じる。