他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

デュアルツインコンボ

一日中蒸し暑かった。夏という感じがする。もう少し早く来てくれれば段々と身体を慣らす事もできただろうに、雨降り曇りのどんより祭りからかんかん照りに切り替わったので、洗濯物が気持ちよく干せるヤッターくらいのメリットしか見つけられない。洗濯物は本当によく乾く。パリッパリでカピカピである。真向かいのアパートでは、今日もまた別のシーツと枕複数が塀にかぶせて干してあった。昨日だか一昨日だか、あるいはさらに前日だったか、舗道でミミズが干からびる運命にあるところを見た。すぐ横に植え込みがあって、そこの土に棲んでいたのが罷り間違って出て来てしまい、動けなくなってアスファルトの上でずっと同じS字を描いたままだった。実家の近くにある川原では、夏になると青臭い草いきれと大量のミミズの干上がった遺体が風物詩となる。特に草の匂いと勢いと、そして目を焼くような緑色はすごい。あれが真夏の120%の太陽に照らされ、うっすら黄色のフィルターをかけたような景色の中で、蒸し暑い風に煽られてざわざわと揺れているのは壮観である。自治体が委嘱する業者による草刈りの日に川辺を散歩すると、切断面から溢れ出す草の匂いがどぎつい香水のように鼻を付く。もっとでかい河原の堤防を歩くと、延々と青く延々と暑苦しく、あれはあれで記憶に刻まれている。妄想かもしれないが。死にゆくミミズ一匹を見て、そんな事を思い出していたという事を思い出した。外を歩くと、10秒くらいでぐったりする。元々がただでさえ外に出ないたちなので、夏は最悪である。冬は、上にパーカーを着たりマフラーを巻いたりできるので嫌いではない。ちょっとした森のようになっている公園に近寄ると、やっと俺たちの季節が来たと言わんばかりにセミが元気だったりする。今日通った時は聞かなかったので、シフト間の休憩時間とかだったりしたのだろうか。書きながら、ずっと外でアブラゼミが鳴いているような気がしたが、完全な幻聴だった。まだ聞こえるのだが、空調の駆動音の中に混じった微妙なノイズがそう聞こえるのか。最近、飛蚊症みたいな、黒い点が高速で横切っていく事が増えて、本当にそうなのかキッチンのコバエなのかいまいち分からない。想定よりも室温が上がりっ放しだからなのか、キッチンで安置しているバナナが急速にシュガースポットを増やし始めた。オセロで突然負け始めたように、びっくりした。牛乳もいっぱいあるのでバナナといい感じにしてバナナ牛乳にしたいのだが、ミキサーがない。