他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

焦げと香の境

除湿が止まった瞬間に眉根が寄ってしまう。絶妙な気温だ。暑くて嫌になる程でもなく、涼しいと感じるまではいかないが快適に過ごせる洞窟の中みたいでもなく。快と不快の間を、不快寄りで漂っているような。今日、「しそう」を思想に変換しようと思ったら、できなかった。PCに向かって、アホか? と口にしてしまった。今は変換できた。思想。思想。大丈夫だ。ただ、「思」「想」と2つに変換カーソルが分かれているため、私がひらがなのしそうから頑張って思想を形成したのを記憶しただけなのだろう。こいつはまだ、思想を理解していない。Macはたまに、たま〜に、なんでそんな日本語が変換できないんだ、とつっこみたくなる。ATOKが欲しいのだが、ちょっとお値段が気になる。あと、優しさから来るものだとは知っているが、シソーラスやなんやらと、やたら変換候補周りが充実してしまい、気が散るのもある。高性能なのはすごいが、多機能がこちらの手から溢(こぼ)れてしまえば考えものだ。食える分だけの美味しい料理が一番美味しいのだ。買い物に出た。玄関のゴミ袋には今日も元気に蟻が群がっていて、斜めから覗き込むと、袋の口の下方に蛆の死体がしとどになっているのが見えた。今も湧き続けているのかもしれず、蟻からすれば無限湧きスポットだ。生活ゴミから、どれくらいの間ゴミが湧き続けるのか、そういえば知らない。知っている人はいるのだろうか。とにかく、あの袋を捨てたら、玄関のタイルは掃除不可避である事は日に日にソリッドさを増している。外は暑い。景色がゆらゆらと揺れるほどではないが、考える事をやめ、頭が無意識で考えてくれる最小限の情報処理でやりすごしたくなる。いつも通っている、人通りが少ない方のルートで、脇道を見つけた。別に急いでいるわけでもないし、なんでもないし、通ってみた。以前通った、近くの道筋とは違う、住宅街の中をゆるやかにうねって突っ切る道だった。すごく近道ではないが、表の道路沿いに進むよりは人が少なくて歩きやすい。左手にゴミ屋敷が現れた時はぎょっとしたが、それはゴミ屋敷ではなく、一応自転車屋らしかった。使えなくなった(と私には見えた)自転車が山と積まれ、そこに挟まるようにテントが立っていて、その下にバンの後部ドアが開け放されて、道具置き場のようになっていた。手書きで、ほんまにやっとるんかと疑う電話番号と、店(?)の名前が書いてあった。なんだったのだろう。