他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

ぶちゃぶちゃのつぶつぶ

寝つきが悪かった。悪かったので、頭の中で、あるいは声に出しながら、あれこれ考えていて、色んな事を思い出して、飲み込むしかなくて、ふへっ、と変な笑い声で思考を断ち切ろうとしていた。それでも、だんだん蓄積してくる尿意に混じって、雑念がまとわりついてきて、あっちへ行ってもこっちへ行っても行き止まりのような、出口もなければ入り口もない、閉塞された狭隘の中で目が見えないかのようだった。起きた。食べるものがない。米はあるが、一緒に食うものがない。業務用スーパーに行ったら、適当なレトルトの袋をいくつか、ひっつかんできた方がいいのを分かっていて、行くと忘れるのである。ルーチンの買い物をするだけでも、結構頭の中はいっぱいいっぱいなのではないかと思えてきた。洗濯物を干した。目の前のアパートの住人が、缶コーヒーを飲むでもなく、タバコを吸うでもなく、イヤホンをつけたままぼんやりと立っていて、ハンガーをかけている最中、ちらちらと視線が合って気まずかった。何をしていたのだろう。部屋の電波が悪くて、お気に入りのラジオ番組が聞けなかったのだろうか。スーパーに行くにも、本屋に行くにも、昼過ぎになるといやに混むから、午前中に済ませておこうと思った。何も考えずに、頭の中が空っぽのまま、でかい道路とか狭い路地とかを歩いていた。家を出たのは、結局正午前だったから、通り道の店々では昼飯を食う人がたくさんいた。今まで、変な時間に通り過ぎていたから、ここは客が来とるんかいなと思っていた店もそこそこの行列ができていて、ものを見るには複眼的であらねばならんなと思いを新たにした。複眼的というか、複時系列的というか。文庫本が、2冊くらい欲しかった。移動用とか、寝られない夜の供に。文庫本エリアを漁って、10分くらいで、片手に7冊の文庫をつかんだ自分がいた。なぜ。どうして。私は文庫に対して執着があるので文庫をいっぱい買うが、形態にこだわりのない人ならば、これが単行本とか変形版とか混じってくるわけで、家でかさばるし値段もバカにならないし、大変だろうなと思う。文庫は、それはそれで、ちまちましていて面倒なのだが。引っ越しの時、ダンボールに詰めるのがめんどくさい。スーパーで食べ物を買った。バナナがすげえ安かった。最近、すごく大きな房でバナナを徳売りしたり、そもそも安くなったりしている。バナナ、売れているのだろうか。半額になっていたので、黒毛和牛(一口に言っても、その中でまた順番があるのだろうが!)の一枚板を買ってきて、今ローストビーフにしている。いい匂いがする。鍋底でジッパーバッグが溶けないように、かまぼこ板目当てでかまぼこを買ってきたけれど、100円くらいしかしなかったくせに、かまぼこがめっちゃ美味かった。好きになっちゃった……。あと、さっきまで知らなかったのだが、かまぼこがかまぼこ板の上に行儀よく座っているのではなくて、かまぼこ板の上ににゅるにゅる成形されるから、それはもうべったりくっついているのだね。包丁で削ぎ落とす作業を余儀なくされて、びっくりしちゃった。