他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

擦り合っただけ

11月の中旬くらいから商店街にクリスマス装飾が施されたのを見て、俺は生まれる時代を間違えたなと思った。夏の終わりか、秋くらいに、前も思ってはいたのだが、生まれる時代を間違えたなと本当に思っている。まさか、ここまで絶えずアップデートを強要される時代に生まれようとは。思わなんだ。私は、人間としては、2010年あたりで感覚がストップしているから、なんというか、こう、心身が引き裂かれる思いである。不感症に近くてよかった。痛みに鈍感というか、痛みの許容量が大きくてよかった。前、真面目な話をしている時に、同じ事を繰り返すとだんだん慣れて何とも思わなくなっていくんだよ、と言われて、あぁ、不感症だな、でも真面目な話だし、そういう語彙は不適切かなと思ったが、確か不感症と私は言ったのだ。そう、不感症ですよ、と返ってきたのだったはず。正直、不感症にも原因が色々あるので、一口に不感症と言ってしまってよかったのかどうか疑問が残るところではあるけれど、何に繋がるでもない、全く脱線したエピソードを思い出した。そろそろコートを買いに動くか、と思って、近くの店に見に行った。今でも、アパレル系の店に入るのはめちゃくちゃ緊張するし、世界の時を止める時計があったら、それで時を止めてから入って、出てから時間を動かしたいとさえ思っている。なんか、苦手だ。おっ、これええや〜んと思って値札を見たら2万円でギョッとしたりした。値段を知らずとも、なぜか価格が高いいいものに吸い寄せられるケがある。お高いものはいなしつつ、手頃な、せめて1万叩くくらいのやつがいいな〜と思って探していたら、ひとつすっごい好みのやつがあった。フードがついているやつだった。フード付きの服というものがめちゃくちゃに好きなので、これはもう理由とかそういうのではない、ただただ原理みたいなもので、うっひょ〜いいもん見つけたぜ〜と思って試着した。Mサイズ。ちょっとでかい。明らかに身頃が合ってない。常時萌え袖状態になるし、姿見に映る姿は、どう見ても「着られて」いた。でもSサイズはなかった。おぉ。なんという。諦めた。吊るされている同系統の物を見るに、そもそもSは置いてないようだった。あまりにときめく出会いと、あまりに高さのある失望をしたため、今日は何も買わずに外に出た。あとどれくらい、コート買おうかなと言って買わない日々を送るのか。そのあと、銀行で記帳したら、残高が9000といくらしかなくて心臓が飛び出そうになった。さっきのコート、Sサイズがあったとしても買えなかった。明日か明後日、金を移さないと、色々滞る。