他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

バルコニー・チュチュ

「これあげる」と言って、社長がキャラメルをくれた。手を伸ばしていた棚には台形の、懐かしの両端がひねってあるセロハン放送のチョコがある事を知っていたから、あら、くれるんですか、これはこれは、と反応を用意していたら、キャラメルだったのでズッコケた。まるで戦後占領下の米兵ではないか。チョコやキャンディやチューインガム。ジープの荷台からばらまいたりしたとかしなかったとか聞くが、探せば写真もあるだろう。素敵なものをくれる人であれば、子供としては、その人の素性なんて問題ではないわな。や、お菓子あげるからついておいで、みたいな怪しい人の話になったりするのだけど。素直に性善説に寄り添っている時期があってもいいと思うのだ。行きつけのラーメン屋で、試しにチャーハンを食ってみたらとても美味しかった。これで、あの店の主要メニューは全部食べたはずなのだが(餃子だけまだ食べていない)、メインの無印ラーメンが一番微妙で、味噌とんこつ、油そばまぜそば、チャーハンの方が秀でているという結果になった。看板が看板たりえていない気もするが、組織にしても、トップが必ずしも最優であるわけではない。一緒によく分からないスープがついてきたが、結局なんのスープなのか正体は掴めなかった。薄い、薄い中華スープ的なものだったのかもしれない。適当に散らされていたネギの方が、まだ味があった。チャーハン自体がここまでやるとは思っていなかった。予想外である。前は油そばに半チャーをくっつけて食べたが、あれはきっと、油そばが油でぬたぬたで、地獄のように味が濃いので、舌がおかしくなって正常なジャッジを下せなかったのだろう。なんかしょっぺえなくらいしか記憶がないし。ラーメン屋にチャーハンだけ食いに行くのも居心地が悪いが、その価値はあった。券売機に並・大とあるのに並しか出せないらしい。世界は不思議に満ちている。大家さん側に綺麗なポーチができていますね、的な様子をちらりと見て数週間が経過、いっちょ真正面から見たるかいと思ってまともに見たら、ごっつええ感じの分譲賃貸が建っていた。素で「え”?」の声を出したのは久しぶりである。ポーチに見えたのは、打ちっ放しの白いコンクリ床のせいだった。多分6部屋くらい、ワンルームだがセパレートバスでまともな収納もありそうだ。WAO! と思った。長方形の長辺に、もうひとつの長方形がひとつの頂点で横っ腹へ追突するような位置どりで、ちょっと外観は狭苦しかったが。やり手だなあ。