他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

that's almost right

年が明けてから初めて近所のラーメン屋に行った。すでに先月の記憶がないので、本当に初めてかどうかは全く自信がない。現時点での意識では初めて行った。そういえばまんぼうがまんぼうしているので、営業時間がだいぶ短くなっていた。夜に行くとすっかすかなので心配になるが、昼は大学生やサラリーマン、現場のおっちゃんで混雑していて、夜では使われているのをほとんど見た事のないカウンターが埋まるくらいだから、昼の売上で夜もなんとか開店しているみたいな感じなのではないかと想像している。油そばの感触を思い出したくなって油そばを食べた。一口目に、味が濃いと思った。こんなんだったか。寿命がびっくりして逃げ出しそう、と言うのはオーバーだが、怯んで目薬くらいは差しそうだ。流れているしょうもないテレビのバラエティを耳に入れたくないので、綾小路きみまろのライブ音源を聴いていた。このウォークマンはいつまで壊れず使えるだろうか。カスみたいなクイズ番組をやっていた。頭蓋内のすかすか具合と密度を混同しなければあんなもん素面では作れないと思うのだが、あんなんばっかだ。でかい声でしゃべるだけで、自分から面白いという雰囲気を出さなければ聴衆の意識をそちらに持っていけないあの辺のそれとかもそうだ。提供する側が評価のラベルを貼っつけて出してくるのは、興醒めする。評価はこちらでする。武田砂鉄が書いている事も、そういう事を言っている気がする。近いと思う。あの文体は真似できない。私に文体模倣の才能はないが、あれはけったいだ。もにょもにょにょろにょろ続いて、分かったような分からなかったような気分で、提起された問題が目の前に残って、やあと挨拶してくる。言う事がなくなってしまった。毛布にくるまって本を読んでいても、暖房を切った室温がだんだんと沁み入ってくる。夏の岩に沁み入る蝉の声ではないが。元の句が思い出せない。蛙が古池に飛び込み続けている。私は「延々と」を「永遠と」と書き違える人間が嫌いだ。