他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

バトンタッチ! 偏頭痛

カビとか垢玉みたいな日だった。垢玉とは、アカスリをした時に、店によっては最後にくれるやつ。私はアカスリをしてもらった事はないが、開高健のエッセイにあった。もっくりして、だんだんぽろぽろと着実に欠けていく感じがした。一体何なんだ……と、文として成立していない何かしらをいつまでも転がしながら息をしていた。そういえば髪を切った。何日前の話か忘れたけど。また、ヤニ臭いけど仕事は丁寧なおっちゃんだった。最後にブロウをする時に、白髪を見つけたら、抜くのではなく切ってくれる。抜くのも切るのもさして変わらなかったような気がするが、内面に抱いた考えに従ってこちらに良いようにしてくれているのである。私は白髪はどうでもいいと思っている。ハゲが訪れたら剃るつもりであるが、寒いので帽子を被るようにはなるかもしれない。髪を切ると、外を歩く時にバランスが悪い感覚がしばらく残る。生徒会役員共の天草会長のあの二筋の毛みたいなものか。それから、頭皮が喪失感を訴えてくる。髪が長いとシャワーで皮脂諸々が流れ落ちないため頭皮に一種の皮膜が形成され、髪を切るとそれが解消されるので、皮がなくなって感覚が変わってしまうのに違いない。頭皮の油膜でこれなのだから、ちんちんの皮がなくなったらどうなるのか想像するのも難しい。歩く時に擦れる刺激だけで射精してしまうみたいなのが筒井康隆の小説にあったような気がする。気のせいの可能性もある。これまで、コロナの気配を感じこそすれ、実体の質量に触れた事はなかったのだが、ついに顔を知っている人のところまでやってきた。人口に対しての感染者比率が、0.1%くらいまで行ったのではなかったかと記憶しているが、もうそろそろ対策をしていようがいまいが、台風とか津波と一緒で、もうしょうがない程度のものになっているのだろうか。外を歩くだけで当たる嬉しくない籤みたいなものだ。自衛で確率は減らせるけれど、それが絶対にゼロにはならないわけで。一回感染しても、二回目三回目のおかわりが当然ありうると聞く。素知らぬ顔で、あるいは、なんとか社会が回っているように見えるだけで、これは、バス停を毎日数ミリずつ動かしたら気付かないみたいな、ゆっくり社会が沈んでいるその真っ最中なのかもしれないなと思うのだ。とりあえず、空港で実施するのは抗原検査でなくPCR検査にして、PCR検査もあのアホみたいな値段をどうにかしてくれというところだが、抱えている腫瘍病巣が多過ぎるし大き過ぎる。治療を諦める口実にはならないが。