他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

ハイテクだけど便利じゃない

銀河ヒッチハイクガイドを読み返し始めた。まただ。私の人生はもう終わっていて、部分的な繰り返しと巻き戻しだけで残りの尺を繋いでいるに過ぎないのではないかと毎日毎晩思っている。8割くらい真実だろう。眼鏡を取りに行った。ははぁ、これが6万円の眼鏡かあ、と思いながら掛けた。当然なのか、それとも3桁万円くらいの眼鏡だとまた次元がひとつ違うのか知れないが、まあすんなりフィットして違和感がない。しばらくその場しのぎで掛けていたやつが鼻くそみたいなもんだったから、そこから乗り換えると並のものでもハワイくらいに感じてしまう気がする。フレームのちゃんとしている程度、あるいは堅牢さと、細かい部分の意匠は、確かにブランド品である。よくよく考えるまでもなく、私が人生で初めて買ったブランド品なのではないか。シャネルのジャケットが50万とか60万とか聞いた時には、世のどこにこんなもん買うやつがおんねんやろと訝しんだものだが、随分値段が下るものの、上等な眼鏡を知らず知らずとはいえ買うやつもいるのである。まあいるのだろう。頭の中で考えが何にもならなくて、葛湯から固形物を掬い上げるがごとしなので、今日もダメである。ずっとそんなだと言えばそうだが、普段はせめて湯豆腐くらいだった。