他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

忠実な裏切り者

「あんたが謝ったら、わたしも許したげる」という意味の中国語文がやけに記憶に残っている。謝るという動詞の字面が全然納得いかないし、なんなら「謝れよ、そしたら許してやるから」を中国語で言おうとするとそうなるんだ、作文できないわ、という気持ちもある。忠実に訳すと「君が先に謝ったら、その時は私は君を許してあげるよ」という感じで、人称代名詞がきちっと書いてあるし文の照応関係を示す辞も仕込まれていて厄介である。日本語にすると何も分からんが。だから、翻訳というのは便利だが100%ではないのだ。多分英語で読んだら銀河ヒッチハイクガイドシリーズはもっとトンチキな感じを受けるだろうし(なぜならトンチキなことばっかり出てくるのだが日本語は言葉を連ねても違和感が薄れてしまう)、他の言語に移すと、開高健の湿ってのたくるような文体を感じられるのだろうか。私はアークナイツを原文で読みてえ〜と思って中国語の勉強を始めたはずなのだが、まだ一回も読んだことはない。ひとつには、というかほとんど99%これが原因だが、中国語テキストをどこかしらへ取りに行こうとすると、先行する大陸版のネタバレを食うのが怖くて手が出ないのである。目をうっすら開けて、ブレイズのオペレーター詳細だけはコピペしたものがある。これもまだ全部読んでないが。日本語で読んでも難しいし満腹になるほど長いのだから、中国語で読んだらそれこそイベント一本でも大学の一学期ほど使いそうだ。なんとなーく、これはこういう顔、こういう気持ちで書いた文章なのかなあ、と分かるようになればいいなあ、くらいの感じでいる。私は、存在で満足してしまう。