他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

奇の字

広辞苑をぺろぺろするようにして、日に一つは知らない言葉に会っているらしいと気が付いた。なんだ、これは、知らん言葉だな、と思ったら、とりあえず引いてみるようにすると、そうらしい。しかし、これは、本を読んだ時間がある日に限った話なのかもしれない。例えば、今年出た本であれば、マッキンゼー流なんちゃらとか、なんちゃらかんちゃらのなり方とか、そういう本を読んだ時に、翻訳を諦めた怠慢の証である、ただ英語をカタカナに直しただけの、日本語になっていない日本語みたいなのを除けば、知らない語彙に会うのは難しい、難しいのではないか。私が読まないだけだから、毎年更新される、ちゃんとした文芸誌の数々を読んでいれば、そんな事ないのかな。私は世代をいくつか前に戻った本が好きだから、頻度が上がっているだけかもしれないな。今覚えているところだと、卓子、風儀、倨傲、このあたりか。ひとつめはテーブルの事を、「たくし」というらしい。一文字目の漢字が、卓そのままなのだから、まあそうだろうが、後ろに子がくっつく事もあるのだな。あとは、各自調べてみればよいが。知らん語彙なんて無数にあるのだ。遠藤周作怪奇小説集、共犯者と蜘蛛の2冊を読み終わった。他にする事がないから、とりあえず読んでいた。共犯者の方は、怪奇小説集の肩書きを捨てて出直してこいという感じで、普通の短編集みたいなもんだったが、蜘蛛は、表題作のそれを筆頭に、大いに怪奇であった。こっちの方が分厚くて、読み応えある話が多いから、買うならばこちらだけでよいと思う。遠藤周作の文章は、とても整っていて落ち着きがあるので、時々いやにオスくさいところがあるのを除けば、好きである。それから、武田砂鉄『日本の気配』が増補されてちくま文庫に入ったので、それも読んでいる。何年か前の本のはずなのだが、問題も、問題を起こしている人も、それらの本質も何も変わっていなくて、頭が痛くなる。Twitterで表示される日本のトレンドがあまりにしょうもないので、表示地域をイギリスに設定してみたが、連日とは言わないまでも、週の半分くらいは、ボリスジョンソン止めろに相当するトレンドが出てきて、ある意味どこの国も変わらないといえば変わらないのかもしれぬ。彼の風采の上がらなさには、見た目というのは内面が滲み出すもので当人には仕方がないから気の毒ではあって、「舐めた」態度を取られる事少なくないのではないかと想像するが、私が個人的に尊敬している部分もある。言わないが。