でかい犬がいた。散歩をしていた。紐に鈴がついていて、歩くたびにりんりんと音が鳴る。身体がでかいので、金玉もでかかった。鈴が揺れているのか金玉が揺れているのか分からない。本が読みてえなあ、と思ったが、手元にないし、本屋でも出会いがない。飯は結構まじめに作っている。何をするにしても、まずは身体である、と人には言っている。私本人もそう思う。そのためには飯だ。とりあえず。何もしなくても腹は減る。ものを考えようとしても、ドライアイスがひゅーっと滑っていくみたいに、考えようとする意思がだんだん小さくなって、姿が見えなくなって終わる。