他愛がない

めぞうなぎと申します。文字の話です。日記が置いてあります。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

ペットボトル飲料の最後に残る数ミリリットルの恨み

横断歩道は車道に被っているのだから、横断「歩道」と言い切るのは少なからず傲慢で、車道と空間を同じくする点を捨象せず表現するなら車道横断歩道とでも言わなければいけないと思っていたら、いつの間にか信号が変わっていた。それから、カバンに入れておいた新書は往路でやっと読み終わってしまったので、復路の電車に揺られながら頭の中ですけべ妄想をしつつそれを自分の納得がいくように活字に落とし込む努力に励んでいたら、この家に引っ越してきて以来初めて電車を乗り過ごした。目の前で激しい人の入れ替わりがあったはずなのに、頭の中のワードプロセッサが意識を奪い去っていた。初めて降りた駅だったが、別に取り立てるような事はなかった。幾度となく目にしていてよく知っているはずなのに、その事実や法則性に長らく気が付かなかったというケースはままある。今日発見したのは、男子小便器に関する法則だった。法則と言うと大げさだが、記憶がいいように思い出してくれてそれに合致する事例しか思い出さないので法則と言ってしまう。その法則とは、つまり、誰かが隠毛を抜いて小便器の中に捨てると、それに倣って隠毛抜毛が相次ぐという事である。全然全く綺麗な事実じゃなかったので早いところ忘れて寝てしまいたいのだが、そこに法則性らしきものがあったのでこびりついて離れなくなった。心置きなく眠りたい。さすがにもういいだろうと思って、パジャマを長袖スウェットから半袖シャツにぺらぺらのよく分からない素材でできたズボンみたいなやつにチェンジし、これで掛け布団を被っても暑いと思わず寝られるわいと慢心していたのも束の間、起きたら寒かった。雨が降ったからとかもはやそういう次元で話が進んでいるのではなく、イレギュラーがそれなりの頻度で生起しているようにしか思えなくなってきた。ひざ掛けとしてこれまたよく分からない素材の半纏を引きずり出してきたが、こうジェットコースターみたいに天候が揺れられると、身体が強かろうが弱かろうが頭と身体の間のずれに落ち込んで体調を崩しそうだ。10連休とか言われても、土日の使い方をよく自覚しないままずるずる生きてきた身からすれば、何をしてもいい=何をすればいいか分からない期間がとんでもなく長く目の前に横たわっているわけで、しかし何をすべきか分かっていないとこれまた何もせずにだらだらと時が流れていくので、電車の沿線でちらと視界に入り、面白そうだなと感じた事のある店にご飯でも食べに行こうかとせめて思いでもしないと浮かばれない。