他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

ニューロプラクティック

目ん玉がものすごい痒い。正確には、目尻の鼻側、体側じゃない方、目やにが第一に溜まる方、がものすごく痒い。弱火でゆっくりなぶられているような、居ても立っても居られないほどではないけれどふとしたいちいちに気になる痒みがずーっと続いていて、これが花粉かコノヤロウと思いながら対策が思いつかないので痒い痒いと思いながら痒がっているだけである。目薬をさせば、多少改善するのだろうか。玄関に出していたゴミが、今日で全部なくなった。なくなって、玄関がかなり広くなったと錯覚される事に気が付いた。部屋を大規模に片付けた時も、一瞬めちゃくちゃ広いように感じたが、どうせ明日には何にも思わなくなっている。それ以前に、その存在を完全に忘れていたから毎度意識が一ミリも向かなかったペットボトルがある。近くのスーパーでは、理由は不明だが回収中止になってしまい、結構困っている。冷蔵庫の裏に缶瓶ゴミも溜まり始めたし、まとめて捨ててしまうか。余裕の時間に起きたので、余裕だろうと思い、どうせ下手を踏んで慌ただしくなる確信を持ちながらうとうとしていたら、やっぱり案の定想定よりもまどろんで慌ただしくなった。どんなに寝てもすげえ眠い。燃費が悪いとか、そういう話ではないような。今日は気持ちの良さそうな晴れで、どこか快適な場所に寝転んで陽を浴びながら昼寝したら快感を得られそうだったが、多分鼻水と目のかゆみがそこそこ意識に介入してきて、そこまで没入はできなかったかもしれない。今日の用事を、昨日の夜まで全く忘れていたので吃驚仰天した。なんか……すごい眠いな。ちょっとぼうっとしてた。平時とそんなに変わらないかもしれないね。横断歩道を渡ろうとして、赤信号なので待っていると、横の怪しい店があるゾーンの路地からぴょいっと出てきたおじさんが、どっちだどっちだと繰り返しながら歩いてきて、どっちだどっちだと言いながらきょろきょろして、これはもしかしてあっちなやべーあれかなと心の中で身構えると、〇〇はどっちにあるかと、すぐそばの私に聞いてきた。すっごい近くにあったので、あっちですよと答えを示してみると、ありがとうありがとうと返ってきた。やべーあれではなかった。あの幹線で、何度かやべーあれに遭遇した事があるので、よもやと思ったがそうではなかった。難しいな。持っているイヤホンとMacの相性がことごとく最悪の限りを尽くすので、新しいイヤホンを買ってきた。用途があるので。

一寸の虫、五分に渡るロングシャウト

雨が降っていたので寝起きが最悪だった。目を開けて、なんだか部屋が薄暗くて、ぱたぱたと聞こえて、身体の血液が後ろ半分に淀んでどっくんどっくんと流れている感覚があって、おぼろな脳味噌の自覚がさらに正体を眩まして、うーとかあーとか思っていた。あまり寝付けず、ああでもないこうでもないと体勢を入れ替えている最中に、怪しい音がすると思い半分の確信を抱いて窓を開けるとぱらぱら降っていた。夜に干した洗濯物が、たちまちのうちにダメになるところだった。洗濯物のサイクルを間違えたので、意図せず上下真っ黒の服になった。外に出るときの上着も真っ黒なので、ものすごいモノトーンになった。300円払うと雨が止まる装置があるならば、300円入れる。雨の日の雰囲気は嫌いではないが、雨の日はどうしても好きになれない。低気圧に弱いとか、そんな感じのあれなのだろうか。玄関先で大量に溜まっていたゴミの第一波を搬出した。玄関チェストの上が綺麗になったかと思ったら、居住区の行政が求めてもいないしいらんのに広報誌を二部突っ込んできていて(10月のものともうひとつで、多分去年のものだろう)、まったくの綺麗ではなくなってしまった。いらないものはいらないからいらないものなので、しかも2020に向けてうんにゃらかんにゃら〜とか、ゴルジ体の直径ほども何にもないそれについての宣伝を入れてくるなと思った。雨が染みて、ごわごわになり黴が生えていた。知らん。やろうと思いながらやらず、やらなきゃいけないけれどやらなかったやらなければいけない事に少しでも進展を見出そうとして、一工程2クリックで終わる作業を3回やっただけで魂がガス欠を起こして、結局ぽけっとしていた。バイタリティという言葉のあれそれを考えては、あぁ……バイタリティ……となって、それ以上は特になく終わる。衝動と、その間歇が止まらない人に、やはりどうしようもない憧れの念みたいなものがある。内部エンジンの稼働がほぼ休みなく続く稼働するタイプの人、と言うのか。掲げたい旗も広めたい教条も取り立ててない、コンパートメントなメンタルをしているから、あの行動的とは違う憑かれたような別種のモチベーションに視線が惹かれる。頭の中に、systemがなく、飛び飛びに寒村がかろうじいて息をしているくらいなだけだから、ぎちぎちに絞りがいのある原料に血反吐を吐いているのが、羨ましいとか、ないものを求めてしまうとか、そんな感じ。

空き箱の摩天楼

よく分からない調味料を買った。中国系のやつで、基本は辣油っぽいのだが、そこまで辛くなく、揚げた豆腐や落花生、ザーサイが入っているらしい。ラベルにそう書いてあるのだから多分そうなのだろう。揚げた豆腐というのが、まずすんなりと頭の中に入ってこない。なぜ揚げ、なぜそれを調味料の構成要素のひとつとするのか。異文化というのは、こういうところでも感じる事ができる。ザーサイも不思議である。ザーサイはザーサイで完結しているのかと思ったのだが、上位概念に内包される余地があった。落花生は、中華の炒め物にしばしば見かけるからこれはそこまで引っかからない。なぜ油に油を入れるのか、ニキビが疼きだしそうな組み合わせではあるが。実際に使うと、いや、使おうとすると、想像以上に油がだばだばなので、投入する際は念入りに油を切らなければいけない。さもなくば、フライパンの中が油で「ねたねた」になる。昨日なった。一番特徴的なのは揚げた豆腐で、水分を失ってカッスカスになった豆腐をくしゃぁ……くしゃぁ……と噛み潰していく独特の食感があり、他に比べる事が難しい臭気(嫌なものではないのだが、どう評価すればいいのか難しい、まさに微妙なそれ)も併せ持つので、かなりアラカルト的な性格である。それ自体は強い主張の味を持つものではないので、適度に塩で味付けをして仕上げに使ってやれば、ほどよい風味を添えるいい感じの調味料と言えよう。餃子の餡なんかに少し混ぜるとよさそうである。煮物等に使っていたステンレスっぽい鍋の底が焦げ付き、湯を沸かすとそこにこびりついた匂いや色が滲み出してくるのがなんだか嫌だったので、年季も入ってきた事だし彼をクビにし、新しい煮物・湯沸し用の鍋を東急ハンズに求めてきた。ちょうどいい、直径が小さく深みのある鍋があった。径が広いと、煮物の時に煮汁が広がるのであまり好みではない。小さい鍋のくせにやたら重いのが玉に瑕だが、テフロン加工をしてあるようなのでカレーの下拵えに炒めなどをしても安心である。重いけど。ついでに、切った野菜を冷蔵庫に入れるためのタッパも随分古くなってきていたから、これを口実にジップロックを買った。自分で使うのは初めてだが、軽いのに丈夫で取り回しやすく、洗うのも簡単なのでこりゃあいいと思った。フライパンの方も、加工が剥がれてくっつきやすくなり、洗うのが面倒になってきたから、そろそろ買い替えの時期かもしれない。キッチン用品コーナーを見ているのは楽しかった。

歩幅3町分

OSを更新したところ、Adobeソフト一切が起動しなくなった。まさかそんなわけないだろと焦って、ドックに置いているショートカットではなく、ソフトウェア一覧から直接立ち上げると起動できた。かと思えば、同時に2つのInDesignが立ち上がっている表示になっていたので、それぞれの情報を確認してみると、InDesign2019とInDesign2020が全くの別物としてあって、2019の方が機能しなくなっているようだった。どうやら、内部でなんか知らんがあれやこれやがあっての結果らしい。既存のファイルがさっぱり開けなくなったわけではないので、そう目くじらを立てるような事態ではないかなとも思うが、一体どこのどいつがこんな仕様にしたのか聞かせてほしい。全部飛んだかと思ってヒュッとした。電柱に結びつけてあるモデルルームの広告に、いやそもそも電柱に不動産広告がくっついている事しばしばだがあれはリーガルなのかイリーガルなのか気になって仕方がないが、「買い物至便」の文句があった。しべん? しびん? 調べたらしべんらしい。この上なく便利であること、とかそんな感じだそうだ。あの部屋が入っているであろうマンションだかビルだかはおおよその見当がついたけれど、この上なく便利だとはとても思わないし思えない。目の前にコンビニがあって、でかい国道みたいなやつを一本挟んでしょっぱいスーパーもどきがあるが、強いて言えばそれくらいで、繁華街が近い、という意味で至便ならば頷ける。どういうつもりであれを書いたのだろう。至便、とは。電車の中で、隣の席に座っている人が読んでいる本のタイトルが目を引いた。『キリスト教邪教です』である。目ん玉が飛び出た。視力が絞りカスなので、もしかしたらタイトルではなく帯の文言だったかもしれないが、とにもかくにも「キリスト教邪教です」という文字列は確かに踊っていた。なかなかパンチがある。そして、それを認識した瞬間、頭の中にある考えが閃いた。 なんか、ラノベのタイトルっぽくないか??? これである。ラノベのタイトルっぽくないか。キリスト教邪教です。最後に感嘆符でもつければ、 キリスト教邪教です! となり、脳内のアニメイトに面陳されていても(面陳されていないでほしいが)違和感を感じない事に驚きを覚える。頭の中でイラレ画像までは落とし込んだが、今日は元気がないのでそこまでやれないのが残念だ……。久しぶりにラーメンズのコントを流し始めたら、やっぱり、最高だな。

onion ring knot

強迫的に眠いが、寝たからといって起きたからといってそれが緩和軽減される事はなく、むしろ微増しながらのしかかってくるようで、目の裏にずんと重みのある化粧板が一枚、ひっかかっているような感じがする。かなり天気がよかったので、前回からそれほど時間が空いてはいないが、シーツを洗濯してしまってもよかったかもしれない。太陽はよく露出していたが、それに反するように空気は沁みるように冷たく、3月が見えてきたものの、まだ半身以上は冬に突っ込んだままなのだなと分かる。玄関のドアを開けた先に、どう見ても雑草ではなさそうな、肉厚で高さのある葉なのか茎なのか、が空を指してぐんと伸びており、植栽の手入れをしている大家さんが、もしかして季節の植物を植えたのかしらんと思われた。金木犀と椿は、門の両脇にそれぞれ植わっている。チューリップにしては背が随分と高いようだし、一体何の植物だろうか。少し前、スーパーのサッカー台の真横でユリの花が売られていて、「むん」と表現したくなるほど、傍点を振りたくなるほど、濃度と密度のある花の香りが確かに感じられ、何に明晰になったのか分からないが、なんだかハッとした。スーパーで売っている生花類は、今のご時世どれくらい売れるのだろう。地元では、盆の季節になると献花と紙灯籠が店先で見えるようになるが、それ以外の季節だといまいちパッとしないし、そもそもどこで売っているのかすぐには思い当たらない。どういうポジションのアーティクルなのか、よく咀嚼できていない。大家さんが来て、その顔を思い出してそういえば昨日家賃を払いこむのをすっかり忘れていた事を思い出したのだが、コロナウィルスが大変ねと、そして、お茶が効くらしいからと言って、お茶をくれた。しばしば、四半期に一回くらいものを頂いている記憶があるので、たまには何かお返しした方がいいのだろう。帰省した時が、一番動機として都合がいいのだけど。開けてみると、お茶が入っていた、真空の銀紙パックみたいな、お茶っ葉のお茶だった。ちらちらと、大家さんの生活グレードは平均よりも少しく高い事が片々に窺われる。一緒にチョコレートも入っていた。2週間前か。優しい、いい人だなと思う。間違いなく。せっかくもらって放ったままになるのも勿体無いので、ステンレスの茶入れを買って淹れてみた。加減が分からなかったので少なめに茶葉を入れたつもりだったが、それでも多かったらしく、カフェインそのものみたいな味がした。効くのかどうかは厳密には知らないけれど、しばらくは文字通りの喫茶を嗜んでみるとしようか。

脳捻転

朝のルーチンの中で、なんだか違和感があるなとずっとムズムズしていた。ちょっと前に、謎が解けた。歯ブラシを新しいものに替える事をすっかり忘れていたのである。半年、と言うほどのスパンではない。そこまでやるほど呆けてはいないはずなので。歯ブラシはかためが好きだ。ラーメンは柔らかめが好きだ。針金のようなブラシで歯磨きをした事はないが、ある程度の硬度を持ってくれていた方が歯磨きという行為をしている感覚をもたらしてくれるので好んでいる。100円を超えるような歯ブラシを買った回数は、人生で指折り数えるくらいしかないと思う。大体、88円+税のビトイーンとか、そんな感じの歯ブラシを一度に2、3本まとめ買いして、しばらく歯ブラシの買い替えについて考えなくていいようにしているから。ついでに麦茶パックも買った。切らしたまま一週間以上過ごしていた。さすがによくないと思いながら。水分は自分で作る方が、楽ではないが、なんだろう、実は固執している理由は特にない、ないな。安いからだろうか。水代と、沸かす間のIH電気代くらいか。生活費で思い出したが、今月分の家賃をまだ払い込んでいない。先月は、フライング振込が発覚したため、振り込まなくてよかったのだった。今月から正常だ。忘れないようにしないといけないが、書いても忘れそうだ。明日は髪を切りに行きたい。目がしぱしぱするのは、前髪が伸びてきて眼球を突っついてくるからかと思ったのだが、この痒みにはなんだか身に覚えがあるぞと感覚のストックを探ってみると、そういえば花粉が飛散する季節になると目が痒くなるのだった。花粉症だ。目にくるタイプだった。かゆい。痒い。目薬がこのような時どの程度助けになるのか、さっぱり分からない。明日は髪を切りにゆく。その帰りに家賃の振込を済ませる。完璧だ。完璧ではないか。完璧な一日とはなんだろう。パーフェクト・デイとは、その実一体何なのか。そんな日がありうるのだろうか。乞食に握り飯を与えれば、次は塩を振ったのを、さらにはお新香を、鮭を、刺身を求める、という喩えを昨日読んだ。ならば、どんなに満たされたように思える一日でも、布団に寝っ転がっていちいちのイベントを振り返っている間、ここではもう少しああなればよかったこうしてもらえばよかったと注文の多い料理店が開店し欲望に食われる未来が見える気がするのだが、満足のリミットというファンクションは存在するのか。日用雑貨の買い物場所として、ドラッグストアはものすごくユースフルな場所だと思う。

ハレー慧眼

昨日買い物袋に品々を詰め込んでいる時、この行為に名前はあるのだろうかと思い当たって、そして全くその答えに思い当たらなくて愕然とした。俺が今前にしているこの台は、サッカーという。soccer/football的なサッカーではなくて、sackerである。根っこにあるのは、突っ込む場所、くらいな意味だろう。この単語を調べたらそもそも辞書に挙げられていなかったが、日本語はたまにそれらしいそれじゃないものを生産するので、もしかしたらそれかもしれないしそれじゃないかもしれない。詰める台の前で俺がしているこの行為は、一体何なのか。考え始めると頭がぐるぐるし、適当な動詞なり名詞なりが思いつかずに、もやもやを抱えながら家に帰った。たまに、生活の瞬間を言葉のカタで押し出せずに不安になる事がある。天気が悪かったので、洗濯物が干せなかった。一瞬外に干そうかと思ったら、小康なだけでちゃぱちゃぱし始めたので判断を誤らなくてよかった。室内干しのため、吊り下がっている洗濯物にも、部屋にも、何とも言えない室内干しの匂いが残る。絆創膏の、ヘソのゴマみたいな、他に比べるものがないただそれである匂いが。寒い季節もそろそろ終わりかと思ったら、花粉がぷんぷんして頑張るぞな状態になっているところもあるらしく、自分が花粉症だったかどうか忘れたが、大変そうである。鼻水が出る頻度がしばしばになってきた事を考えると、全くのシロというわけでもないのだろう。他人の鼻水について考えると、なかなかに汚ねえなと思い始める。大体において透明なねばねばしたあれが、どうしてそんなに汚いのか……。ねばねばしているだけで、大体において不快な気がしてきた。昨日、あまりにも流し台の排水がどうしようもなくて仕方なかったので、渋々イヤイヤ排水口のゴムパッキンを外して、めちゃくちゃヌルヌルしている、下のかご状になっているアレを持ち上げると、揚げた後の春巻きの皮みたいな、書店のブックカバーのような、コーヒーフィルターのような茶色の何かが面を成して網目を塞いでおり、わーおと思った。直接手を下したくなかったので、メラミンスポンジをいくらか千切り、トントン叩いて剥離させて排除する方針を採用したところ、下に落としたそれらもまた詰まりの原因になるため、今度はビニル袋に手を突っ込んで禍々しきマテリアルを除去した。洗い物の最中に散々だった。水はけは目に見えてよくなった。目に見えない部分で、あの類の汚穢がへばりついているところを想像すると、大いにくるものがある。

アスペン材のゆうしゃのつるぎ

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ロマン体でこんな事を書かれると、向こう側に楽しい何かが隠されていて、覗いちゃダメだよ、と言われているような気がして胸が暖かくなり、いっちょ覗いてみましょうかという気分になるようなならないような。大抵こういう文句は明朝かゴシックでばっちり書かれているので、こちらも気をつけの姿勢ではいそうですかと従う気持ちになるのだが、デザイン書体で言われてしまうと、なんだかルールの隙が許されているかのような心地になる。無論、破らなかったけれど。古戦場に向けて引きこもるために、お茶を沸かす気力が湧く自信がなかったので、適当な水分を買っておこうと考えた結果、名前は覚えていたbut実物を手に取った覚えはないDAKARAを2本買って帰っていた。仕込んでおいたヤカンの茶がなくなったので、いざフタを開けて飲んでみると、びっくりしてびっくりしてびっくりした。びっくりしたのである。起承転結が全てびっくりだった。ラベルにトマトやらシークワーサーやらみかんやら、果物なり野菜なりがプリントされていたから、それらのエキスなり汁が入っているのだろうくらいの想像はついたが、それらの「味」がするとは微塵も一ミリもこれっぽっちも考えていなかったので、不意を貫かれて障子みたいになったのだ。描いてあるものだけを見てそれらの味を混ぜるとカゴメの野菜ジュースがごとく味になるのだろうが、正体の掴めない甘みがうっすらと含まれる、薄めたポカリみたいな味だった。こっちが真水も真水だと思ってかかっていたせいもあり、拍子が抜けるどころかダンプカーの列を成して突っ込んできたと言うような。結果、あまり食が(飲が?)進まず、4分の1残っている。歯磨きが終わった後は、お茶かストレートな水しか飲みたくない。業務スーパーで買ってきたレトルトのビーフシチューが、なんとこいつがめちゃくちゃに美味い。すげえ美味い。冷えた食料棚から引っ張り出して皿に絞り出すと、黄色く固まった脂がしこりになってぽとぽと落ちるのでそこだけはヒエッとなってしまうが、それを差し置いて美味い。肉がゴロゴロ、に類するキャッチコピーがついているメニューは概して信じていない。自分から言って来なければこちらにゴロゴロと認識させられない程度の量子か入っていないからゴロゴロと言い張ってくるのである。これもパッケージにそう書いてあって、そして例に漏れず大して入っていないのでやっぱりゴロゴロはゴロゴロしていないのだけど、肉が脂に近い層のものなのか、あるいは腱に近い部位のものなのか分からないが、ふにゃっとトロトロしていて好みである。とりあえず古戦場は乗り切れたので、たまには身体が伴わない中身の話でも。

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走った団の人たちが面白くて、楽しく走れました。たまに一歩踏み出して別の庭を見てみる事がもたらすあれそれは、間違いなくありますね。

鼻で笑うちょうちん

ナチュラルタイプの目薬を差したら、ナチュラル過ぎて全く目薬を投与している感覚がない。真水がつと流れているようで、清涼感みたいなものは一切ないし、なんなら目が潤ったとかさっぱりしたみたいな感じもない。ナチュラル過ぎる。

破壊閾値

仕込んでおいた味玉を食べたが、黄身がねっとりになっていていい感じだった。ある時点から急に「ねっとり」になり、そしてまたある時点から突然漬け液の風味がなくなるのだが、あの辺はどうなっているのだろう。すき家クリームチーズアラビアータ牛丼が思ったよりも美味しかった。ソースをつけてもいいかも。

ボースカ

肉を集めようと思ったが身体が思ったよりズンと来て控えめにした。明日からだ……。明日から……。開けたばかりのポテチを一口もらったら、湿気たような食感だった。そもそもポテチが食べ物として全く好きではない。さらに好きではない。めちゃくちゃに目が乾くので目薬を買った。パッケージが可愛かった。

肉集め2日目

肉を集めて、ちょっと風邪気味だったので長めに寝て、肉を集めて晩飯にペヤング超大盛りを食べた。単一の味の食べ物を大量に食べると、快楽物質の回路がバカになる感覚がある。血糖値が跳ね上がった気がする。

安全圏窃視

直前でそわそわしてそれどころではないのだが、書く時間が見つかったので少しでも書いておこうか。研ぐ時間が減るのは最低限構わないが、研ぐ時間がなくなるのは決定的なので。米管理のために、朝ご飯を餅にした。餅は腹持ちがいいし(駄洒落ではない)、水を入れてレンジでチンするだけなのでとてもラクだ。そもそも、食品棚の下から、正月辺りで使い込んでいた餅の残りが発掘されたので、それを消費してしまいたかったのが大きい。風呂場の電球を買いに行った。店頭で口径の表示を見た瞬間に、あ、現物を持って来るのを忘れていたと思った。電球とか、リビングの天井電気とかを買い換える際に、できるならば現物を持って行く、せめて型番くらいは押さえておくのが鉄板である。聞けばソケットの形なり何なりが分かるからだ。鉄板を忘れたわけなので、懸命に記憶を手探りし、確かちょっと小さかったはずと12口径を買い求めた。ついでに、カロリーを余分に摂取しておくかと思ってマックでグランドビッグマックとマックシェイク(チョコ)を食べた。ビッグマックのいいところはビッグマックであるところで、ビッグマックの悪いところはビッグマックであるところである。でかいので、総体としてのバランスを取る事が難しく、大抵、箱を開けた瞬間から地層のズレが表出している。誰が悪いわけでもない。ビッグマックビッグマックであるからこうなるのだ。毎回微妙な気持ちになる。ギガなビッグマックもあったが、グランドでこれほどの擦れ違いを見せる二人なのだから、ギガになってしまうと取り返しがつかないのではないか、そう思って今回は手を出せなかった。去年の春に食って、ただでかいだけで美味いも不味いもない、という所感を抱いた事は覚えている。マックシェイクも、久しぶりに飲むと微妙だった。バニラにした方がベターだったかもしれない。ぞわぞわを胸に抱えて家に帰り、やたらテープでベタベタにがんじがらめになって取り出しづらい電球を引っこ抜き、ソケットに当てようとした瞬間、いや、家に帰っていの一番に洗面所のソケットを遠目に見た瞬間に、あ、間違えたなと悟った。間違えた。買ってきたそれはめちゃくちゃ小さかった。一応、あるスポットにぐりぐり押し当てるとその間は点くが、その間しか点かないので、実用的ではない。店を同じくすると恥ずかしいので、店を変えて26口径のものを買い改めた。700円くらい安かった。買い物が下手くそだ。