他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

最初に開鑿すれば交通費を取れる

帰り道にいた、ツルツルの地下駐車場でタイヤが擦れた時のキュルキュルした音に似ている鳴き声の虫、名前を何というのだったか。鈴虫? 風情だけでは秋を感じさせてくれるくせに、日中はアホみたいに暑く、夏の延長戦14回オモテみたいなところがあり、早く試合が終わって家に帰らせてくれ〜と思うに至る次第である。家に帰らせてくれ〜というか、家に帰ってくれ〜というか。仲のいい人間といるのは楽しい時間ではあるが、それはやはり別れの瞬間があってこその、そこに向かってのakmeがあるからこそ楽しくなるのであって、それならばやはりその結びがあまりにも遠過ぎるからこそ熟年離婚なんてものが怒るのかもしれないが、あまりずるずると長居され続けるとぶぶ漬けを出さないといけなくなる。太陽にぶぶ漬けを差し出してみたところで、一日中腕を上げ続けて少しだけ水分の飛んだぶぶ漬けが出来上がるだけなのだが。ともかく、親しき中にも礼儀やら節度やらあるから、ちょっとキリのいいところで一回お引き取り願えない? 無理? 無理か〜。仕方ねえな〜。こうやって仕方ねえなと受け入れて見逃してしまう優しさというか甘っちろさが、あいつをつけあがらせるのかもしれないな。認識機構や感情機構が違うやつは、全てを自分にとって数直線上で正の方向に変換してから飲み込むので、すなわちそれが起こる場がこちらから干渉できる範疇にないので、どうしようもないったらどうしようもない。そのどうしようもなさたるや、チョコボールがボール状であるくらいにはどうしようもない。その名前でキュービック状だったら各方面から厳しいお叱りの言葉を受けて謝罪の深々とした礼を綺麗にばっちし決めて反省している風を取り繕った悲壮な雰囲気を纏わなければならないと思われて思わされてしまうからな。何の話をしていたんだったか。脇道に逸れた、脇道に逸れたと言うと、他の身体の部位に拘りと執着があったが何らかの契機きっかけ動機に恵まれて脇に開眼してしまったように聞こえるのは、私だけなんだろうなあ。逸れたという表現がよろしくない。趣味嗜癖に、おおよそ貴賎はないので、足を踏み入れたなどが正答のひとつとして当たるだろうか。脇道に足を踏み入れた。皆さんにはこれは脱線と、余剰と聞こえるかもしれませんが、そうではありません、これは私の確固たる決断と意思によるものなのです、毅然としてキッと視線を前に投げる精悍な姿が思い起こされて、いいなこれ、今度から脇道に足を踏み入れるを使っていこうかな。