他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

調子外れの逆は

広告なんていらんのではないかと数日考えている。興味のある人間しか買うところまで行かないのだから、すでに今到達している範囲までに、その分の労力を注ぎ込んで向上すればいいのにと思う。根本的に精神が広報的なものに向いていないせいもあるが、あれってどれくらい効果があるのだろう。イメージがよくなったところで、それはイメージ止まりなのであって、実態や正体ではないわけだし、間接話法で非人称構文みたいな、実(じつ)の無さを感じる。他も皆んなやってるし、うちらだけやらんかったら埋もれてしまうからやっとこ、みたいな動機で、それもやっぱり埋もれに行っているのだろうか。動画広告で流れる、楽しい感じ、明るい感じ、「いい」感じ、ちょっととぼけてみせましたの感じは、流しの排水溝と同じくらいおぞましいものである。動画という形式が持つ、圧倒的情報量の多さもあるのだろうが。高校生くらいの時に得て、いっそ解決できる気がしないままの命題のひとつに、文章は読まないと受け取られないが、絵は見るだけで伝達されるし音楽は何もしなくても侵入してくるというものがあるが、これの後ろ2つが合体して色々振りかけたものが動画である。今、JR渋谷駅を出た目の前に見える広告群のうち、IKEAのそれだけが、でっかくIKEAのロゴを張っつけてあるだけである。あとは、あそこは日本的メディア空間となっていて、存在するだけで目眩がする。そういえば、ガールズバイト求人のVANILLAは、テーマソングが変わっていた。たまたま、おニューのそれを搭載したまだ僅かなトラックと行き違っただけかもしれないが、バーニラバニラバーニラも、ヴイアイエヌアイエルエルエーバニラ! も聞けなくなるのだろうか。しばらく俺の風トラックを見ていないが、まだ走っているのか。この一週間は本を読まなかった。ただひたすらに、無意味に眠く、地面に空いた穴にぐりぐりするあの器具で擦ったゴマを落とし続けているかのようだった。ごりごりして胡椒やゴマをする事ができるあのツールには、間違いなく名前が付いているはずなのだが、名前が思い出せない。ミルでいいのか。そんなおしゃれな名前に、あの俗っぽい行為が付随するのか。コンドームに射精が付随するのだから、それでもいいのか。夜寝る前に米を研ぐ水を出す時と、朝トイレに行って手を洗ってから顔を洗うために水を出す時と、生物の温度をすっぱり持っていくような冷たさに身がすくむ。