いちごミルクは、なんだかもったりしていた。いちごミルクという飲み物は、いちご漂うミルクだと思っていたのだが、実体を持ちかけているいちごとミルクという両概念の具体的な流動物だった。何を言っているのか分からないだろうが。バナナミルクは、プリンの黄色いところみたいな色だったし、プリンの黄色いところみたいな味がした。他人の生活態度を覗くことはあまりないので、たまに、寝室などをひょいと覗く機会があると、掛け布団がくちゃくちゃに縮こまっていたり、なんでそんなところに靴を置くねんと思ったり、する。爪が伸びて気になるが、自分の中の、これくらい爪が伸びたら気になるラインがまだ分からない。この辺、というのはなんとなくあるが、明確にぴっと引かれた線を見極めたことはないし、見極めても極めてしょうがない気がする。靴があんまりぼろくなったのでどこかで買い替えようと思うが、にしてもこんなにぼろくなるまでぼろくなったと思わないとは、私の目は何のためについているのだか分からない。首が痛い。