他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

ぽこ卵

何か韓国料理のレシピをペラペラ見たのだが、ひとつ、名前をどうしても覚えられないものがあった。トスカーナかまりもっこりとかマリメッコとかつるとんたんとか、これらを混ぜて総数+2で割ってエッセンシャルなエッセンスを足した名前だったと思う。その存在のひらめきだけはちらつくのだが、名前ずばりが呆れるほど思い出せない。興味がないから覚えられない、ではなく、思考コースのどこにも引っかかる出っ張りがないから素通りしてしまう、という覚えられなさなのだ。他にもこういう項目は世界に存在しているのだが、それらはやっぱり覚えられないので、何がそれだったかも忘れている。作ってみてから気付いたが、私がよく手癖で作っているうまいスープと大体組成が一緒だった。生姜にんにくとうがらし昆布を入れて煮るだけのやつ。後半ふたつは入ってなかった。世の中のおおよそにはすでに名前がついていて、だから、開高健が数々の感覚と経験に、唸るしかない、見事なペンの一走りで名前を与えるのが眩しいほど羨ましい。パジャマを冬用に変えた。夏が舞台袖にハケたと思ったら、冬が急転直下で登場した。まあ寒い。寒いのは足し算でどうにかなるやんけとか言っていたけれども、寒いのはただただ嫌だ。ちょうどいい期間というのがない。日本に四季があるとの定式は、そろそろ実状に合わせて修訂した方がいいのではないだろうか。