他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

念座

愛し麗しのぐんぐんグルト、昨日は売り切れだったが、今日は大丈夫だといいなと思いながら、行きがけの道で自販機のラインナップを確認すると、昨日までぐんぐんグルトがあった場所にはぐの字のカケラもなく、見知らぬ真っ青なスポーツドリンクがでかい顔をしていて、おまけにその上占有列が1枠から2枠になっていたので頭が真っ白になった。夜でも、在庫補充のトラックが来るんだ、と知った。人生で、自販機の品揃えが更新される瞬間を感じたのは初めてだった。あまりにも短く悲しい最初だった。あの100円は、ダブついた在庫を処理するための価格だったのだろうか、それとも自販機のメンツが、このタイミングで6月仕様になったとでも? 分からない。分からないが、また、ぱったりと自販機を利用しなくなりそうだなとは思った。ぐんぐんグルト……。もっとぐんぐんしたかったのに……。頭が痛い。眠くないが眠い。変な睡眠習慣がつきそうだ。頭痛い。よく晴れた日だった。日中は屋内にいたので太陽の具合は分からなかったが、多分ぺかぺかして陽気な一日だったのではないだろうか。日陰で風に吹かれると気持ちよかったと思う。公園の芝生にレジャーシートを敷いて寝っ転がったりしたいが、そういう事を最後にしたのは何年前、という単位の話になる。何の話? 渋谷の人通りは、今日もだいたい元通りだった。少し少ないといえば少し少ない。電車はまだ座れる。ソーシャルディスタンスを空けて座っている人が多い。座る席と書いて座席なのだけど。気になるならば気になってしまうだろうから、とやかく言う事ではない。車窓から突然差し込む光が眩しい。玄関先が、完全に敷石になってしまった。記憶の片隅に、字面の面影雰囲気だけでもいいから、地面が丸出しになっていた、まだ未完成の感を残し、それゆえ途上の魅力を放っていた、黒っぽい茶色の在りし日の姿を留めておきたいと思う。地面が丸見えだから、たまに玄関のタイルにダンゴムシが上がってきていたりしたのだと思うが、こうなったらどうなのだろう。一日中、頭の中でロリータ戦士絵描き歌が流れていた。ほとんどずっと。東京03のリモート単独公演の中で流れる、箸休め的映像ネタなのだが(YouTubeで観ている以上、いや録画を観ている以上、どれもこれも映像だけども!)、バナナマンのデブドリンクの作り方とはまた違う中毒性があって頭に残り続ける。響き続ける。コントの仕組みとしてもたいへん面白いので、よかったら観てみてくださいよ。(https://www.youtube.com/watch?v=AFKtj88mhTk