他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

無味の病人食

どんな美人も3日で飽きるらしい。そうか。どんな美人も3日で飽きるのか。飽きっぽい。飽きるほどの人間に巡り合った事がないので、私はまだ美人に出会った事がないのかもしれない。美人という言葉が内包するある段階への年齢達成度が、思考の沈潜を妨げているのかもしれない。というか、美というその概念に大して重きを見出していないからかもしれない。可愛いは美しいの下位概念なのだろうか。美のもとに可愛いはひざまずいているのだろうか。私は別の次元の話だと思う。美人を3日で飽きるのだろうか。漫画やアニメのキャラに対してはさっぱり飽きる気配がないが、それは彼ら彼女らが美人ではないからなのだろうか。それとも、元々の謂いが誤っているのだろうか。3日である美人に飽きたら、次はまた3日の間だけ夢中になるための美人を探しに行くと思う。それとも、美人だけを愛でている事ができるほど暇ではないかもしれない。正月シーズンに地元で同窓会が行われるらしく、その情報自体は前にタレコミを受けていたので知っていたのだが、さっき詳細が送られて来た。バーを2時間貸し切って会費が4千円らしい。ぜってー行かねーぞと思った。行って会って話したい同級生がいないと言ったらそれは真っ赤っかな嘘で地獄に行ったら間違いなく下を引っこ抜かれる事請け合いだが、シラフノンアル人間にとって、酒を飲みながら雰囲気を楽しむ場所に金を払うという行為は、それはもう、金をドブに捨てるのではなく金をガスコンロにかけて灰にするに等しい。ドブに捨てても銀行に持っていけば(おそらく)新しいものと交換してもらえる余地が残るが、灰になればそれでおしまいである。そのシリアルが印刷された銀行券は永劫に消滅する。価値と実体が手を取り合って姿を消すのだ。千円くらいならまあそこまでの交通費を加味しても行っていいかないいよね多分と考えたが、飲むものがミネラルウォーターくらいしかなさそうな場所にそんな大枚を落としに行く気には本当に微塵もならない。こういう催事の指揮をとりそうな面々を思い浮かべてみると、ああそれはもう酒が介在する快の力場に親和する事に馴染みまくっているのだろうなと容易に推察されるカラクテールばかりなものだから、この多数派な場所選びには納得なのだ。こういう事があると、いつも「なんで買って来たお菓子囲ってジュース飲むだけじゃダメなんだろう、そっちの方が安く済むしまだこっちも楽しい」と思う。こっちの理由なので、あっちの理由ではないからだ。